2005/3/13

部活動 1巻/西田理英/マッグガーデン
何をするための何部だか分からない『部』で、地球防衛の会議や、朝練と称した校門前での野点や、屋外活動としてのツチノコ探しなどの奇天烈な活動を大まじめにやっている3人の部員生徒と、その顧問として振り回される新任教師による、『部活動』ギャグマンガ…って、本当に何の部なんだよなぁこの部は?(^^;;)
3人の部員が本気の全力暴投でボケまくっているのに、その全てに対するツッコミを担任1人で担わねばならぬ状態というのが非常に笑えるのですが、ツッコミ属性の自分視点で見ていると、笑いながらも「ツッコミ要員が足りてね〜〜〜!!!Σ(T▽T)」とある種のおちつかなさも覚えたりします。
…いや、自分も実生活でこの手の『奇天烈大百科なボケ属性』の友人2人と同時に会話する事があるのですが、ボケ同士の会話は足し算ではなく乗算で暴走していくので、「ツッコミが追いつかなくて大変だよなぁ…」と血の涙を流した事を思い出しまして。2人でもアレなのに3人を相手にしている先生の姿には妙な共感を覚えてしまい、つい他人事とは思えぬ涙が…<「じゃあ放っとけばいいじゃん」と言われそうですが、放っておくと会話だけでなく行動までが暴走していくので、一緒に行動する時は止めざるを得ないというかネ…でも止めきれないからネ…(T▽T)
あさっての方向 1巻/山田J太マッグガーデン
少女は大切な人のために早く大人になりたいと願い、女性は大切な思い出を惜しんで子供に戻りたいと願った。そんなふたりと、ふたりの哀しい願いが交差した時、ふたりの世界が大きく変わった。
懐かしいSFジュブナイルの香りが漂う、半歩向こうの日常ファンタジー。かわいい絵柄にマッチした人物描写の繊細さが非常にツボで、読んでいるこちら側も、柄にもなくこうキュ〜っと切ない気持ちになってしまいましたよ。
話は恐らく『一夏の物語』として展開して終わるのではなかろうかと思うのですが、その夏の終わりに至るまでの、登場人物達の心の物語がどのように綴られていくのかが、今から非常に楽しみです。
ハルカゼBITTER☆BOP 1巻/別天荒人マッグガーデン
心浮かぬ春の日に、憂鬱な過去を持つ少年が出逢ったのは、電車にはねられてもピンピンしている記憶喪失でワケありな青年。そして謎の組織に身を置く少女。おしかけ的についてきた青年と共に住み始めた少年は、青年に秘められた謎を軸に、自分の伏せられた過去を少しずつ取り戻していく。
…って、要を得ない説明だなコレ(^^;;) 大筋はまださほど展開していないモノの、キャラクターの魅力を爽快に描きながら、アクションも交えてテンポ良く進むストーリーは、その先行きに大きく期待させられます。何より主人公が主人公らしく活躍しているのが気持ちよく。外見はよくいる気弱なメガネ君っぽいのに、どうやら実体はそうではないらしい彼の真の姿が見られる日を心待ちにしております。