09/6/17〜6/18

■ 『School Rumble Z』

School Rumble Z (講談社コミックス)

School Rumble Z (講談社コミックス)

播磨が主役のパラレルコメディから、本編幕間を埋める日々の出来事、そして気になるあの三角関係の顛末まで。スクラン真の完結編がここに刊行。
本編では核であった天満と烏丸の関係に焦点を絞った終わりでしたが、気になっていた他のメンバーの物語や、その終わりと旅立ちの様が見られたことで、ようやく「あー、終わったのだなぁ…」と改めて感慨深く思いました。
そして正直、本編だけでは今ひとつその真の良さを実感出来きらず終わってしまった天満の魅力が、この1冊で補完されたなぁという私的満足感。
今回収録エピソードとラスト3Pの説得力を味わった今こそ言える…やはり本家ヒロインは天満だと!<今更か
他、播磨と沢近の将棋勝負は、本編では見られなかった沢近のぎこちなくも積極的なアプローチ模様が激萌えでしたよ。これもまた作品の重要な核だった、このふたりと八雲を交えた恋(わりと一方通行とすれ違いの連続でしたが)に明確な形が与えられたのにもまた、物足りなく思っていた隙間が埋められました。
3-Cの皆さん、卒業おめでとうございます。末永く、いついつまでもお幸せに。

■ 『エア・ギア/25巻』
エア・ギア(25) (講談社コミックス)

エア・ギア(25) (講談社コミックス)

ようやくトーナメントへの正式参加を果たし、快進撃を続けるチーム小烏丸。
だがその頃、ヨシツネを柱とするトライデントが君臨する大阪では、狼煙と呼ぶにはあまりにも残酷な業火が天を赤黒く染めていた。
読み終えて改めて表紙のベンケイ姐さんの艶姿を見直すと、何か…涙が…。
トライデントはヨシツネとベンケイのコンビが激燃え&萌えだったのに加えて構成形態のユニークさもあって、『チーム』としては一番好きな団体だったのですよな。あーうー…orz
ソリャそうと、未だにエミリが帰ってきてないのは、やっぱ以降の伏線なんでしょうかね? いや、サッカーに興じる大統領の中身がエミリってことはないだろうし、なら彼女はどうしているのかと?

■ 『魔王/9巻』
魔王 9―JUVENILE REMIX (少年サンデーコミックス)

魔王 9―JUVENILE REMIX (少年サンデーコミックス)

自身が持つ『特別な力』の正体を把握した潤也。だがその能力は希ではあっても、ただそのものでは強大な敵を倒すには及ばない。
復讐という『意思』。そして全てを蹂躙する圧倒的な暴力をも統べ得る『金』という名の力。そのふたつが哀しみに満ちた自分の世界を打ち壊すと信じるように、潤也は奔走を始める。
だが潤也を危険人物と見なした『令嬢』は、その魔手を彼の友人たちに伸ばし…のみならず、宿敵犬飼ののど笛まで噛み千切ろうとしていた。それを知った潤也は…。
傷ついたまま寄る辺もなく、ただ燃えさかる復讐の炎だけを動力にして戦い続ける潤也。けれど胸の内に兄の姿を思い浮かべるたび、「これでいいのか」と迷いは生まれ続ける。ドラスティックに転変して高揚を喚起する戦いの鮮やかさと、対照的に深く暗く、より静謐な深層へと沈みゆく潤也の心象。その双方に心を奪われるまま、物語はクライマックスへ…て、次巻完結ですか!?
迷いながらも勢いをゆるめない潤也の疾走が流し去る風景…そして彼が辿り着く場所。その光景にただ目を奪われながら、終幕には彼が光を見いだせることを願います。
あと今巻は、「もう余計なこと言うなよ」とか「これ以上イジメなくてもいいだろ」とかいう台詞が聞こえてきそうな(まぁ妄想幻聴)、ヒロイン(笑)蝉による『缶蹴り』のシーンが、何だか妙に印象的でした。 蝉の雄々しさと狂気、そして裏腹の(だがソレが根幹にあるが故の)愛らしさは異常。

■ 『ツモっ子 どうぶつの森
ツモっ子どうぶつの森 (近代麻雀コミックス)

ツモっ子どうぶつの森 (近代麻雀コミックス)

どこかの森にある一台の雀卓…そこでは春夏秋冬に愉快な動物たちが集い、言葉遊びを繰り広げながら、4匹仲良く麻雀をしています。
いや動物だけでなく、人…もまぁ動物だからいいとして、何か動物どころかもう生き物ですらないモノとか妖怪、はたまた地球外生物までが卓に着いて雄弁に語ってるし!そのフリーダムな混沌具合に…というか集まった面子が出オチ過ぎで、ソレを見ただけで笑いが込み上げます。
個人的にはオズの魔法使い面子がツボでした。「心無い!」。あと、出版社ならではの○○○頭巾オチ(笑) そしてエピローグの猫さまの愛らしさでノックアウト。あざとい…だがそれがいい

■ 『神曲奏界ポリフォニカ ザ・ブラック/1巻』
神曲奏界ポリフォニカ ザ・ブラック1 (Flex Comix)

神曲奏界ポリフォニカ ザ・ブラック1 (Flex Comix)

神曲楽士の仲立ちにより、互いの距離を縮めて世界を共有するようになった人と精霊。時に歩み寄り、時に傷付け合う両者が物語を紡ぐ中、警察機構に身を置く楽士と契約精霊のコンビが事件を追う。
原作とそのシリーズについて語ると長いので、その辺は割愛(つか自分もアニメ版しか観てないし)
とにもかくにも米村氏のファンなので購読。久しぶりに見た氏の描画やデザインは相変わらず洗練されていて、より磨かれた描写と相まって生み出される独特な空気感には、「やはり大好きだなぁ…」と惚れ直しました。
つかキャラの雄々しさと麗しさ…とりわけ女性キャラの魅惑的すぎる描画が個人的なツボを突きまくりでした。ちうかマティアがもーたまらね〜!!!
単身楽団込みでグッスマとかでフィギュア化してくれぬものだろうか…。