2005/2/24

LOVELESS 5巻/高河ゆん/一賽社
全ての始まり…物語の源にあって強大な存在感を持ちながらも、あまりにも曖昧で不可解だった『清明』という存在。『偶像』が今、ゆるやかに『実像』を結ばんとする。
ちうワケで、「ま〜、大概うっさんくさげだよなぁ」とは思っていた清明のアレコレの一端が垣間見える核心部のエピソードがついに本格開示? 清明の猛烈そうな二面性と、立夏の記憶喪失とは何か関係があるモノでしょうかね?<あるのでしょうが。
その辺りの魅力的な謎配置&効果的な開示と、立夏の母の問題もからめて少々重めにストーリーが展開する中で、新登場の三室とメイの歳の差コンビの爽やかさが一服の清涼剤でした(<いや、重いアレも面白いのですが)。も〜メイが三室に寄せる気持ちとアプローチがかわいくてたまらぬのですよ。この初々しいコンビには、是非レギュラーで活躍して頂きたいと切望。あるいは外伝とかも読みたいなぁ。
今回もまた、新刊リリースによりうっかりと1巻から読み返してしまったのですが、『警視庁が立夏の件でカウンセラーの女医に事情聴取に来た理由』、『草灯と律先生の間の「あの日起こった事」』、『「学校」と「ななつの月」の関係』、『立夏の戦闘機は誰?』などの伏線が回収されていないなと。立夏の戦闘機はやっぱりゆいこちゃんしかいない気もするのですが…今巻はゆいこちゃん(心のオアシス)がほとんど登場していなくて寂しかったですなぁ。あと、渚先生の『姉妹愛の前科』とやらも気になったり。しかし高河作品は思わせぶりに撒く謎めいた伏線を回収しきらない傾向にあるので、この辺りもどこまでフォローされるやら?(^^;;)
そいやLOVELESSのアニメはTV放映らしいですね(雑誌を見ていないので詳細は分かりませんが)。今春放映らしいですが、まだアニメ誌にも情報が上がってきていないようで、どんな塩梅になるのかなと。とりあえず地上波希望…しかし内容的に微妙かなぁ? 中途半端にソフトにアレンジされる位ならば、いっそOVAで好き放題に作ってもらいたいなと思っていたのですが…う〜む。
あと、スクウェア・エニックスから刊行されていた『超獣伝説ゲシュタルト』も新装版で再刊行との事で。スクエニ版を持っているので購入せずともいいなと思っていたのですが、限定版付録冊子の後書き対談によれば描き下ろしもあるとの事で…どうしよう(悩) とりあえず立ち読みできる本屋で描き下ろし具合を確認してから購入するか否かを決めようかなぁと(^^;;)