06/4/10

ファイブスター物語 (12) (ニュータイプ100%コミックス)■ファイブスター物語 12巻/永野護/角川書店
騎士として生まれ、シバーレスに墜ち、ハイランダーとして戦場へと立ったクリスティンは、戦いの中で心を折った。だが、今ひとたび、彼女は立ち上がる。全てを皇帝へと捧げた真のハイランダーとして。
3年ぶりの新刊刊行。しかし待った甲斐のある充実のエピソード満載で、読むのに他のコミックスの4倍以上時間がかかりました。加えてつい既刊を読み返してしまう罠も発動するので、更に時間がかかったり(^^;;)
今巻で萌えツボだったのは、セイレイのガキ大将っぷりとか、何だかアイシャと似たもの同士なマロリーとか、カイエンのコマシっぷり&ナイアスのコマされっぷりとか。
峡桜姫は大きくなってちょっと残念でしたが、桜子は大きくなった方が萌えるなとか。ログナーは反則な上に、桜子とのやりとりがイカすなぁとか。
でもってちゃあとヒュートランの、天然&人格破綻な『ダメな子コンビ』があまりにも美味しすぎてたまらんですよ。星団一の最強ダメ女子高生ちゃあの活躍は、今後も本筋と平行して展開して頂きたいです。
【関連】永野護新作アニメーション『GOTHICMADE』公式サイトオープン
…え〜、まぁ正直FSSに専念して頂きたい所ではありますが、ファンとしては追ってしまうよなぁと(^^;;)



夢幻紳士 逢魔篇■夢幻紳士【逢魔篇】/高橋葉介/早川書房
「僕の名は」「夢幻です」「夢幻魔実也というのですよ」
誰に向けてか名乗る魔実也を端緒として場末の料亭で繰り広げられる怪事件は、この世ならぬ者たちの百鬼夜行
だが、果たしてそれは『誰』のための舞台なのか?
【幻想篇】に続き、1年ぶりに新シリーズ2冊目の刊行。順調なペースでの刊行が嬉しいです。この調子で連載中の【迷宮篇】も刊行されるといいなぁと。
話の方はあまり書くとネタバレになるので避けますが、今回登場の『手の目』の少女がまた非常に萌えるキャラではまりました。いや、萌えというか…高橋葉介氏の絵で描かれるとエロたまらんというか。
しかしその観点で言うと、ビジュアル的に一番エロいのは魔実也だというのがまた何とも。恐るべし夢幻紳士。思えば自分の『(色々な意味で)人を食ったような魔性系キャラ』好きの系譜の筆頭には、夢幻魔実也が陣取っているような気がします。

舞-乙HIME 3 (3)■舞乙-HiME 3巻/作画:佐藤健悦・シナリオ:樋口達人+吉野弘幸/秋田書店
アニメ放映は終了しましたが、コミック版はまだ連載中。というワケで、オリジナルストーリーで展開しているコミック版は、エルスちゃんのホンワリ幸せなエロっぷりに和みますよ。コミック版では幸せになって欲しいですなぁ。
…しかしトモエはアニメ版でのブッチギレた活躍っぷりを観た後なので、コミック版での善人っぽさには「…何か企んでないか?」という猜疑心が湧いてしまい(笑)
半面、コミック版のセルゲイは、悪そうな割には大して悪どいことをしていないので、彼にはもう少し悪として頑張って頂き、物語を盛り上げて頂きたいと希望。

フラワー・オブ・ライフ (3) (ウィングス・コミックス)■フラワー・オブ・ライフ 3巻/よしながふみ/新書館
仲良き同志、趣味の違う友達、尊敬する同級生。近くにも遠くにも見える互いの距離に煩悶としながらも、おっかなびっくり指の先にある憧れに手を伸ばすようなあの感覚。
ささいな出来事で大喜びして、つまらない失敗で絶望のどん底に落ちて。まだ年若い彼らが過ごす毎日には、どこにでもあって誰にでも起こりそうなたわいもない事件が満ちていて…それはかつて自分も通り過ぎてきたかもしれない、振り返ればまるで花咲けるような日々の記録。
…いや、まぁ現実には真島みたいな知人友人はいないだろうし(中身だけならその辺にいそうだが、あのルックスでアレってのはなぁ…)、更にそんな真島とシゲ先生とのアレコレに至ってはもう「何てドラマ?あるいはエロゲ?」の世界なワケですが。しかも先生ツンデレか!(笑)
今巻はイカレヲタヒーロー真島の大活躍(人はソレを奇行という)は控えめだったモノの、クラスメイトたちの『当人たちは至って真面目な空回りっぷり』に、ほのぼのと笑わせて頂きました。
自分の学生時代にもやはり似たような失敗やすれ違いの出来事があり、当事者だった頃には笑い事ではありませんでしたが、こうしてその時代を離れてそういった状況を客観的に眺めてみると、何ともまぁ切なく愛おしい気持ちにもなったり。
大抵の出来事は、のど元を過ぎると熱くはなくなるよなぁとか?
そいや、この作品のドラマCDが発売されており、ソレには真島の『雌豚』発言も収録されているそうで…むぅ、かなり聞いてみたいなソレは。