06/6/23

潔く柔く 3 (マーガレットコミックス)■潔く柔く 3巻/いくえみ綾/集英社
真山は助けを求めていない。求めていたのは亜衣ではない。
けれど。捨てられない過去に絡め取られたまま、それでも真山はようやく片腕を伸ばし、その手で亜衣と手を繋いだ。
哀しい想い出は、今も胸の奥に。でも、ふたりならきっと大丈夫。
で、あまり大丈夫でなさげなカンナを支えてくれる人は、この先現れてくれるのかなぁと。いくえみ作品の『ちょっと難しい女の子を、四苦八苦しながら受けとめようとする心根の明るい男の子』の話が好きなので、その展開を期待したい所です。
あと、いくえみ作品の『ちょっと距離のある女子の友情』も好きですよ。相手を大切に思うからこその距離感、とでもいうか?
中学時代にハルタを好きだった、でも何も出来なかった女の子が、高3の春にハルタの従兄弟と出逢うことから始まる新エピソードも、どの方向に転がるのかが読めなくて楽しみです。キヨの彼女や菊池の行動など、まだまだふくらみそうな話なので、次の巻は丸々このエピソードになるのではないかなぁという予想。
ところで、作中で亜衣が言っていた「まんがとか映画とかでも「誤解されるシーン」が一番嫌いで…もう…そうゆうの見るといてもたってもいられなくて あぁああきもちがわるいぃ」という台詞。とても共感を覚えました。
自分は『シーン』というよりも、誤解とか冤罪とか、悪意や偏見や不理解による不遇とか、そういう所からスタートするドラマや映画が苦手なのですが。
それを乗り越えていく過程が面白いのは確かなのですが…『女王の教室』は面白かったけれど辛かったっけなぁ(^^;;)



戦う! セバスチャン (5) (ウィングス・コミックス)■戦う!セバスチャン 6巻/池田乾/新書館
フ○ンクフルトの名家、デーデマン家の主人に仕えるQ極最強執事のセバスチャン。脳をどこかに落としてきたっぽい主人や、邸内の未確認生物や、お向かい在住の人外生物や、それらの中にあってごく一般的(であるがゆえに可哀想)な同僚などの面倒を見たりしばいたりしながら、彼の戦いは今日も続く。
…以上、4巻の感想からコピペしてみました(横着)
帯の『ようやく時代が追いついた!!』の文句に微妙な笑顔になったり。
でも、セバスチャンが執事をする喫茶店とかには死んでも行きたくないなぁと。きっとユーゼフやヘイジがやってきて乱闘&大破壊になるから、命がいくつあっても足りなさそうですし。
前巻で「ちょっとパワーが落ちたかな?」と思ったのですが、サブキャラに焦点を当てた今巻の展開はかなり面白かったです。
セバスチャンの家庭教師時代のマイヤーさんの話は本気で読みたいですよ。『女教師の長襦袢』って!ってヲイ!『マイヤーハーレム』ちょー見てー!(笑)
でもってツネッテ。君に足りないのは『技』ではない…『キャラ立て』なのだ!
というワケで、彼女には今回のテコ入れ(?)で会得した技を活用して立派に戦って頂きたいものです。あ、でも武道派(バイオレンス担当)はセバスチャンとヘイジで足りているから、彼らに一矢報いる位でないと『キャラ特性』にはならないか(^^;;)
とか、書くだけ書いておいてアレですが、ツネッテはあの地味さが味であるような気もしたり。表紙のウサギメイド姿も可愛かったし<文の繋がり方がおかしい