06/7/16

ARIA 9 (BLADE COMICS)■ARIA 9巻/天野こずえ/マッグガーデン
『自分ルール』と『幼なじみ』の2本は、読んでいて自分の子供時代を思い出しました。『影の部分以外は全部マグマ』とか、『ブランコ飛びで勢い付けすぎてスッ飛んで、空中で一回転して奇跡的に足から着地』とかやったなぁ…一歩間違えたら死んでたよなアレ(^^;;)
各カンパニーの先輩後輩間のラブラブ具合にも心温まるのですが、アルに対する藍華の乙女心がもーこそばゆくてたまらんですよ。あのレベルの清らかさともなると、今時は少女マンガでもなかなかお目にかかれぬ、もはやファンタジーの域!だがソレがいい!ぬあ〜!(叫びながら横回転)
ARIAカンパニー設立秘話な描き下ろし『アクアマリン』は、若かりし頃のグランマの美しさにも驚きましたが、その当時から何ら変わらぬ社長の姿に衝撃が…今何歳なんだ社長は?(^^;;) やはり未来はケット・シーなのか(笑)
でも今の社長は割とあちこち出歩いているよなぁ…待っていた『何か』は来たのかなぁ。それともまだずっと待っているのかなぁ。



美川べるのの青春ばくはつ劇場(3) (KCデラックス)■美川べるのの青春ばくはつ劇場 3巻/美川べるの/講談社
「あるある…ねーよwwwww」の4コママンガ、『戦場のハピィ・ライフ』もさりげなく収録しつつの3巻目刊行。
青春vs爆発な競演マンガも収録されていたのですが、ボケ3人に翻弄される砂田の混乱っぷりが涙を誘うというか、うっかり私生活を振り返って「リアルでもマンガでも、ボケの方が人生をおいしく気楽に渡っているよなぁ…」とか遠い目に…。
部長の焼いたカレー皿がマジで欲しいですよ。普通に売れそうな面白デザインだと思うのですが。
そいや単発企画かと思った『ツチノコ探し』ですが、ツチノコどころか更に枠を広げ、『別フレではUMAの情報を募集中』とかいう募集告知まで掲載されており…単なる少女マンガ雑誌だと思っていたのですが、別冊フレンドってどんな雑誌なのだ?(^^;;)

ハチミツとクローバー 9 (クイーンズコミックス)■ハチミツとクローバー 9巻/羽海野チカ/集英社
森田に秘められていた謎の背景がついに明らかに。そして芸術家としての道を迷うはぐは、突然の事故に巻き込まれて…。
つーかあのページの背景、モノローグと相まったただの心理描写的な効果かと思ったら、リアル事故の瞬間かよ!事故を認識して読み返したら、確かにモロに『衝撃の瞬間3秒前!』な描写で血の気が引きましたよ…うあー…orz
しかしここまでドラスティックな展開は、今までのハチクロ世界では(森田絡みのギャグではともかく)起こっていなかったので、何だか妙に据わりの悪さを感じるエピソードだよなぁとか。
というか、はぐの抱えていた問題には、(少々嫌味な言い方をすれば)『喪失の悲劇と克服の美談』という劇的な展開から答えを出すのではなく、『他者からは凡庸に見える日常での葛藤と模索』を積み上げていくことで答えとして欲しかったなぁと思っていたモノで<まぁこの辺は、ごく私的な趣味による勝手な言い草ですが。
苦悩といえば、竹本のが一番胸に迫る生々しさで、読んでいてしんどかったです。決して金銭だけの問題じゃないけれど、人生を構成する要素として、やはり金の存在は大きいよなぁ…。
代替できないものをなくした寂しさを、互いへの想いに仮託して、束の間寄り添ったように見える森田とはぐは、でも彼らが『特別なものを視る目と掴む手を持つ者』であるがゆえに、きっと『伴侶』としては人生を歩めないだろうなぁと感じたり。
…ちうかぶっちゃけ、今の話の流れを(読者という外様から総体的に)踏まえた上で、あの「それだけでいい」のセリフを吐いてしまった森田を見た瞬間、「ああ…森田はフラグ立てに失敗したな」とか思ってしまったのは自分だけでしょうかね?<偏った読み方

魁!!クロマティ高校(17)<完> (講談社コミックス)■魁!!クロマティ高校17巻/野中英次/講談社
その性質上、いつどの段階で終わってもおかしくはなかった作品ですが、ついにというか唐突にというか完結。
しかし流石にアレで終わるのはどうかと思ったのか、それともこの展開(アバウトに終了)を見込んで今まで収録を控えていたのか、コミックスでは雑誌最終回の話の後に、楽屋裏ネタ的『のなー えいじマンガ』(01年作)が、恐ろしいまでのハマリ具合で収録されておりましいた。むしろコレが真の最終回であるような違和感のなさ(笑)
著者氏の次回作がどんな作品になるかを楽しみに…といっても、良くも悪くも作風は変わらなそうな気もしますが。
そして未だに観ていない実写版をレンタルしてこないと…観る気はあるけどうっかり忘れちゃうんだよなぁ。

×××HOLiC(9)(KCDX)■xxxHOLiC 9巻/CLAMP/講談社
新展開で新キャラ登場。ついに幼女までコマしてきやがったかワタヌキめ…とかいう冗談はさておくとしても、そろそろギャルゲ風味のテキストホラーアドベンチャーゲームが作れそうな勢いの、女性キャラの充実っぷりで。
…とか書きながら、「そいやワタヌキがかかわった依頼や事件って、あやかしと女がらみばかりで、ドウメキ以外の男って出てこないよなぁ?」(『ツバサ』関係のイベントを除く)と思ったのですが…どうだったっけなぁ実際?
掲載誌が青年誌だからなのか、何かの伏線なのか、微妙に謎。
あと、『壁と電柱の隙間が異世界への通路』というネタは、何か他の作品で読んだ記憶があるのですが…何だっけなぁ?
などと無駄な疑問ばかりが脳内を回ります。
取り出し自在の外部記憶装置が欲しいですよ<物覚えが悪すぎる