魔法先生ネギま! 19巻/赤松健/小学館

魔法先生ネギま!(19) (講談社コミックス)ネギの父親探しな英国旅行に向けて気勢を上げる契約者一同。その筆頭であるアスナに試練を与えるエヴァの真意とは?
『近親』としてアスナを憎悪(とまでは行かずとも嫌悪)し、憐憫し、そして愛着を覚えるエヴァと、それを寛容するアスナ。物語のいまだ伏せられた謎を垣間見る面白さと、アスナの真っ直ぐさがただ気持ちよく感じられるエピソードでした。
アスナの大らかさが無知と忘却に根ざしたものであったとしても、今後その全てを知り、あるいは過去を思い出しても、彼女には今の自身の気持ちを忘れず、疑ったとしてもなお信じて欲しいものです。『もう空っぽではない自分』が、かつてよりもどれだけの強さを身につけたのかを。
久しぶりの委員長との絡みも良かったですなぁ。でも心身共に成長したアスナに委員長がおいてけぼりをくらっているようなのが少々寂しくもあり。委員長にもコレをきっかけに精進して頂き、今後もまだまだアスナと素敵なライバル関係で居続けて欲しいですよ。
しかし個人的にそれ以上に注目したのが茶々丸と千雨の仲良しさんっぷりで!素直クール茶々丸に引きずられて迷惑そうにしつつもまんざら悪い気でもなさげな千雨とか…いい!<色眼鏡的萌え
ふたりには今後もどんどんイチャイチャ仲良くして頂きたいものです。
裕奈は『元気でいい加減なファザコン娘』キャラですか…あの天真爛漫かつ物わかりのいい、嫌な言い方をすると『都合のいい』娘っぷりを可愛いと思うかどうかは、読み手の趣味によって解釈が分かれそうな?
威勢がいい割に意外と家庭的なギャップも含めて個人的には可愛いとは思うのですが、千雨とは違う意味で、やはり『萌え』ないキャラだなと…しかしガンマンで父母が魔法側がらみっぽい上、学園祭からこちらテコ入れされている所を見ると、いずれ契約者になるのかなぁとか。
あと、「裕奈は『女の子らしく成長したよつば』っぽいなぁ、何となく?」という印象をメモ。
『さて、その頃の主流を離れたクラスメイトたちは?』的な小ネタは、今後もどんどん本筋に挟んで描いて頂きたいです。ああいう他愛もない小咄が大好きなので。