08/10/23〜10/24

■ 『ヴァムピール 2 (2) (アフタヌーンKC)』

ヴァムピール(2) (アフタヌーンKC)

一見凡庸に見えて深淵へと墜ち込んでゆく『普通の人』の業。それを睥睨し喰らうのは『人ならざる者』。真に恐ろしいのは果たしてどちらなのだろうか？
いやもう著者氏のキャラクター描写の魅力に引き込まれまくりの巻でした。
此岸に居る笛吹、彼岸で抗う笙、その果てに在るバロンとカンタレッラ、そして此岸と彼岸の狭間で迷う伶。
『ヴァムピール』という存在が魅せる謎と夢。『48時間』ののちに伶が知るものが何なのか…それは伶だけでなく読み手にとっても蠱惑的な体験になるだろうなぁと期待しております。

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■ 『ファンタスティカ』

ファンタスティカ (角川コミックス・エース 119-3)

デタラメ系最強な兄（騎士）を追う呪い持ちの弟（門番）の奮闘に、楽しい王族一家の局所的なトホホ権力闘争などなど。それなりに必死（？）の筈な人々を回す歯車は、愛と希望とどうしょうもなくゆる〜い空気だったり？
とある剣と魔法の世界の王国で、繰り広げられるオモロ愉快なオムニバス。
いや、笑い的にはロンドン王子の一人勝ちだよな？（笑）
弾幕のような小ネタと全編に漂うユルユル感、そして程良いテキトー具合にスピード感…大好きだなぁもー!!! 続編を熱烈希望！
その時にはミハエル隊長とヨン様の超絶活躍話も是非！

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■ 『Replica-レプリカ／2巻』

Replica 2 (BLADE COMICS)

描画や演出については文句ナシなのですが、相変わらず物語部分が食い足りないなぁと…『さかさまシティ』のえがきかたなどにももう一工夫あったら面白そうだったのに、微妙に大筋の流れと乖離しているような気がします。
全体的に細部の作り込みが大味なのかなぁと？ 折角の画力なのに、もったいない感が否めなかったり。