09/2/25〜2/26

■ 『すもももももも/12巻』

優介との決闘に孝士が敗れ、十二神将から除外処分となった犬塚家…だが猿藤家の野望成就を阻むため、そしてももこを取り戻すため、『武術家』として目覚めた孝士は命を賭した最後の闘いに臨む!
まだ登場していない十二神将の家もあるし、もう一波乱あるのかと思ったら、意外とあっさり最終巻でビックリ。
とはいえ、各々の葛藤や関係など、まとめるべき所はキッチリと押さえられていて、明るい未来も垣間見えるいいカンジの大団円でした。
特に委員長の想い…実らなかったけれど誰よりも強くて美しい恋でした。ほんまええ娘さんや(T▽T)
…というかあの孝士が、あれだけデタラメなレベルの武術家になってしまった(そして馴染み切っている)のが、この作品の最大最後の大ネタギャグとなった気がします(笑)

■ 『魔法使いの娘/7巻』
魔法使いの娘 (7) (WINGS COMICS)

魔法使いの娘 (7) (WINGS COMICS)

微塵も望んでいないのになりゆきとしがらみにより、どんどんパパが望む怪異方面へと踏み込んでしまう初音。だがそんな不穏ながらも平和(か?)な日常に、無畏が残した言葉が影を差す。
「用心しろ お前の父親を殺したのは 無山だ」
あまりにも多くの謎を秘めたままのパパから『監視』し続けられていたと知り、焦燥と不安を抱く初音。裏切られはぐらかされ続けていても、心のどこかでは信頼していた気持ちが根底から覆された…まぁ、無山の初音に対する愛情はウソではないとは思うモノの、何せ経緯(既刊)を見るにつけ、彼の愛はおかしな方向にねじ曲がっているとしか思えぬので…(^^;;)
転変と迂回を続ける物語…パパが作り出す『迷路』の中、しかし初音は一歩また一歩と真相への道を辿り続ける。まだまだ彼女の、そして兵吾の奮闘に期待しております。
という大筋とは別に、幼少時の初音とパパの様子が分かる短編が秀逸でした。読み返すと「私と友達になって」という少女に返した初音の言葉が、額面通りの言葉ではない(だが事象そのものを指す言葉だった)辺りとか…著者氏の語りはさりげなく上手いよなぁ。

■ 『夜は短し歩けよ乙女/5巻』謎の風邪が猛威を振るい、あらゆる人が病に倒れる師走の京都。何故かひとりだけ風邪をひかぬ乙女は、病に伏す友人達を見舞う行脚(?)の果てに、孤独な病床で乙女に対する恋心を自身に問うていた先輩の元に辿り着く。
空回りすれ違い続けていたふたりの『ご縁』は、ついに結ばれるのか!?
愛おしく爽やかな大団円! 乙女は最後の最後まで愛らしかった…良かったなぁ先輩。末永くお幸せに。
四畳半神話大系 (角川文庫)ふたりの恋の物語が展開した、ちょっと不思議な背景設定も大変魅力的な作品だったので、この舞台で他の物語も読んでみたいものですが…そいやこの世界は、『四畳半神話大系』とは地続きなのでしょうかね?

■ 『ケロロ軍曹/18巻』
ケロロ軍曹 (18) (角川コミックス・エース 21-30)

ケロロ軍曹 (18) (角川コミックス・エース 21-30)

フィギュアとのセット版でどれを買うか悩んでいる間に買いそびれていた17巻を、結局通常版で一緒に購入…orz
タママとの出逢い版の桃華ちゃんが可愛いやらかっこいいやら。過去といえばドロロやケロロの過去にもまだまだ色々ありそうな?
この先更に展開するのか謎の『泰連衆十刹』ネタなどもそうですが、より大きな設定を基幹に置きながら、そこはあえて掘り下げずにそこから浮かび上がってくる泡沫だけをエピソードにしているような印象の話が多かったような?
そんな部分にもどかしさを感じたり、けれど明らかにならない部分があることがまた魅力的に感じられたり。
連載10周年(もう!?)ということですが、まだまだ魅せられる作品です。今後も20年、30年と面白い作品であり続けて頂きたいものです。目指せエースのこち亀化!(笑)

■ 『はなまる幼稚園/5巻』
はなまる幼稚園 5 (ヤングガンガンコミックス)

はなまる幼稚園 5 (ヤングガンガンコミックス)

海水浴からクリスマスまで、お元気カワイイ3人娘のほんわりピカピカな優しい日常。3人だけでなく、男子ならではな秘密基地の話や、おともだちの葵ちゃんの話も良かったです。小さな手で数珠繋ぎにされる幸せ…いいなぁ。
そして衝撃(笑撃)の夢オチおっぱい話が…いいんだよ杏ちゃん、小さくたってカワイイのさ。むしろソレが! というか、まだまだずっと小さく愛らしい姿でたわむれていて下さい<うわ〜…ここに変質者が…
それにしても山本先生の美乳は最強兵器だよな…杏でなくともノックアウトされるよなぁアレ<生臭い話で終わるなよ(^^;;)

■ 『デトロイト・メタル・シティ/7巻』
デトロイト・メタル・シティ 7 (ジェッツコミックス)

デトロイト・メタル・シティ 7 (ジェッツコミックス)

最終回は、クラウザーさんと相川さんの結婚式ではないかという思いつき予想。
vsクラウザー1世のライブもアレでしたが、アートキワ荘崩壊に至るホラー展開で笑えました。
日常に根ざした膨大数の『小さな恨み』を無尽蔵に蓄積できる(忘却できない?)のが根岸最大の才能なのか…突出した才は、やはり祝福ではなく業でしかないのか…<知ったような口を
にしても、長髪ワンレンなDMC信者…さりげに各巻ごとに活躍の光る彼ですが、彼には更なる無駄に凄い才能が隠されている気がしてなりません。彼の1週間の生活とかを見てみたいものです。
あるいは最終回は、大人物として大成した老年の彼による、クラウザーさん讃歌オチとかでどうか?

■ 『いぬまるだしっ/1巻』
いぬまるだしっ 1 (ジャンプコミックス)

いぬまるだしっ 1 (ジャンプコミックス)

大事な所がまるだしの園児・いぬまる君と、新任のたまこ先生が繰り広げる幼稚園ギャグマンガ。週刊誌で読むだけでもいいかなと思ったのですが、いぬまる君の奇行を引き立てるたまこ先生のツッコミのノリが妙にツボで、コミックスも買ってしまいました…つか本当に刷り数少ないよ!発売日に書店で買えなくて、Amazonで買いましたよ!(^^;;)
しかし掲載時の他作品ネタなどは、時間経過により忘却しそうだよなぁ。
あとどうでもいいのですが、いつも平気で好き放題やらかしているのに、事故的に体操のお兄さんのズボンを引き下ろしてしまった時のいぬまる君が、一瞬あせった様子を見せているのが印象的だったなと。この子はどこまでを『普通』だと思って行動しているのだろうかとかいう些細な疑問。