まだらめ☆も〜ど@嘘喰い


■ 『衣装は斑目さんが用意してるヨ!』と仮定したネタ。漂う前世紀(80〜90年代)の香り…浅草や巣鴨の古い洋品店で売っていそうな?(笑)



■ UP時はもう木曜朝なので、今週の193話感想。
■ それは細く、けれど幾重にも張り巡らされていた糸。絡め取られた獲物のもがきが、編み上げられた『罠』の形を浮かび上がらせる。
■ この感想ではしばしば、梶ちゃんの言動や『差し手』について「意図してやってたらカッコいいよな」などと、『可能性の推測』と『単なる揶揄』を半々で突っ込んでいたりするのですが、実際にその通りだとマジでカッコいいよな!(笑)
…いや『(笑)』じゃなくて、本当に格好良かったですよ、今週の種明かし。
■ とりわけ感心したのは、『(ニトロの)1枚』に込められていた『吉野札の不正所有の隠蔽』という理由(『所有札0枚アピール』の更に裏にこの仕掛けがあることの意味)。
「あー、確かにその『1枚』がないと(手札の所有者と枚数はGMゲームマスター)に把握されているため)『票を所有した状態での投票棄権は、自動的に1枚消費とされる』ルールを適用されて、投票結果表示の際に不正所有がバレちゃうもんなぁ…梶ちゃん冴えてんなぁ!」と大いに感心した次第。
■ あと、個人的に気にしていた『投票者無き札の有効/無効』という点ですが、「梶ちゃんが『用意されたカードでカウントされていないものは有効?』という質問をしたのは、単なるルールの確認ではなく、ソレにGMの『Yes』という承認を取ることで逆説的に『投票者無き札の独立有効性』を確定させるための布石だったのだなぁ」と認識したら、「ナルホド。あの駆け引きの段で既に有効認定されていたのか」と納得しました。
あの梶ちゃんの食い下がりは、「数撃ちゃ有利な条件を引き出せる」とかいうただの『悪あがき』ではなく(いや、でも梶ちゃんの様子を見るとその側面もあったのかもなぁ。まぁソレ込みだとしても)、もっと『具体的な策』だったのだなと思うと、梶ちゃんのキモ冴えもなかなか堂に入ってきたなと感慨深く。
■ しかし展開を振り返って「あの『1枚』を手にできなければ成立しなかった勝利だよな」と思うと、結構タイトロープだったような気もしたり。
ああ、でも『鴉山の手札破損』すらも読み切っての『全ての仕掛け』だったとすると、『ニトロは裏技には気付いていないだろうが、気絶していた1ターン目の1枚は、自動的に裏技使用として手元に温存されているはず』という予測も織り込んでの『計算ずくで確保した1枚』だったのか?
■ などなど、梶ちゃんの「どこからが計算で、どこまでがアドリブ?」という点を考慮しながらゲーム内容を振り返ると、今更的に面白さが倍増するなぁとか。
その辺は単行本でまとめて読んで、再考&楽しみたいなと思います。
■ ともあれ、あの斑目さんにまで「俺までまんまと利用されちゃってたね」と言わしめた、梶ちゃんの敢闘と勝利に惜しみない拍手を。
鴉山解説による『謎解き』で露わになった、数々の差し手が内包していた真の意味…ソレが思考の空白部分に次々とはまっていく爽快感には、読んでいて自己内の色々なものが猛烈に滾りました。
自分がこの作品の魅力だと感じる『(読み手への)知的暴力』を存分に堪能させて貰えた回だったなぁと、しみじみと感激もしたり。

■ そんなこんなで、個人的にはかなり熱狂させられた『マキャベリスト・ゲーム』も、梶ちゃんの小気味よい勝利でひとまず決着…決着?
もし『殺人事件を暴けば番組終了』ではない場合、梶ちゃんはまだ5枚所有しているので、無傷のFとオッシーのEを開放可能なのですが…どうするのでしょうかね?
■ そして超キメ台詞&ポーズで腹をくくったオッシーですが、もし斑目さんと金子Pの密約(番組中でのパネル開放を乗り切った場合の恩赦?)を知ってもなお、あの潔い態度を維持できるかなぁと…。
いやでも、そこで心変わりされても(『現実味のある話』にはなるのでしょうが)読者的には盛り下がるよにゃ〜と?(^^;;)

■ …などとゲームに目処が付いたら、今度は番組放映が危ぶまれる急展開。
弥鱈が遭遇した『死神』とは誰なのか。『ゲーム』と『殺人事件』に秘められた『裏面』には何が潜んでいるのか。踊り続ける舞台に興行主である斑目さんは何を思うのか。全ては彼の台本通りなのか…あるいは?
■ まーネクタイの柄が違ったので、「死んでいる」のは弥鱈ではないと思いますが…てかアレだけキャラを立てといて、こんなんであっさり使い潰されたらたまらんちうかね?(笑)