連載分感想(263話)

■ UP時はもう木曜朝なので、今週の263話感想。
鞍馬蘭子 16歳で、全 部 も っ て か れ た !
本編のコマ割りでは見えなかったけど、黒ニーソ熱望ッ!
しかもページをめくったら、鞍馬蘭子 18歳の、たまらんエロス姿って!
著者氏は本気で読者を殺りにきているッ!
■ で、雹吾&レオが背を向けてる辺りがジェントルで、更にはレオが淡々と「いいから服を着ろ」と思っている辺りも含めて、この作品ならではの素敵味ですよな(いやちょっと小洒落た系のヤツだったら、あの姿の蘭子を視界に収めつつ会話してるよなとw)



■ 『やり方にこだわる事と、目的のために手段を選ばない事の区別』というのを単純に言い換えれば『美学』になるのでしょうが…雹吾もそうでしたが、この作品の人々は誰もがその辺りに特質つーか執着を持っていそうですよな(まぁその焦点は各々で異なるとしても)。
そしてそれを貫き通す事をもって『矜持』と成しているような。
■ 捨隈は、『やり方』に『こだわる』のではなくそれに『捕らわれた』ことが、彼の命運を決したのかなぁとか。けれどそれは良しでも悪しでもなく…ただ…それこそ姐さんが口にした「ばか…」という一言に集約されるのだろうかなと。
■ 夜行さんが言った『嘘喰いの珠数=[9]』の妥当性は、一覧表を見れば確かに一目瞭然なワケですが、しかし捨隈の疑念とそれによる選択の誤りも分かる様な気もします。まぁ、予測や引きがあんまり順当過ぎても、ソリャソレで疑念が湧くというか…。
自分の様な凡人の場合は「ビビリがイモ引きやがって!」という話なのでしょうが、捨隈の場合、突き詰めれば彼が『自分を信じられなかった』…というか、彼に『信じられる自分がなかった』ことが原因だったのかなぁと…。
■ 捨隈や、それに対しての蘭子の在り様や態度(最終的に捨隈をハメたことも含め)については、色々考えていた(そしてまだ考えている)のですが、結局上手く自分の中でまとまらず、ここで言葉にはできませんでした。

■ ソリャソレとして。
捨隈とアイデアルの関係詳細については、以降に解説がされるのかなと。
鞍馬組が『屋形越え権利の便乗横取り』を目論んだのは、そもそも彼らの計画だったのか、捨隈(アイデアル)の介入によって生じたものだったのか?
斑目さんによる蘭子への『クララ』という気安い呼びかけの(そして既にそう呼んだ後で、わざわざその呼称の許可を問うている)辺りに、微妙な心理操作的な試みの片鱗を疑ってしまうワケですが、まぁ無論蘭子もその辺りも込み込みでああいう許容の態度を見せているのだろうなと思うと、色々と燃えたり萌えたりするなと。
■ 更にそんな斑目さんを真似たように、早速「クララ」と呼びかけるマルコと、ソレに対して「…」という微妙な間を置きつつ「何だい」と応えた姐さんの短くも、コレまた絶妙なやりとりで吹きました。こういった些細なニュアンスから独特の場を作る演出は、いつもの事ながら本当に上手いなと感心します。てか、そういう所が好きなのです。
■ マルコと言えば、この段に至ってもまだ「50…」とか考えていた辺りで爆笑。もっと初期の段階で、「最大数でも20が上限」ってのを教えておきましょうよ斑目さん!(^^;;)
■ そして、いつもは糾弾と拒絶の響きでもって放たれる『嘘つき』という言葉が、これ以上なく静かで優しく告げられた最後のページ…長く続いた死闘の幕引きが、こんなに穏やかなものになろうとは思っておらず、何だかしみじみと感慨にふけってしまいました。

■ …て、まだ終わってませんよ! 號奪戦が!
コレを制してこそ、ようやく『屋形越え』に必要な条件が全て揃うワケで!
万難が排され、今こそ決戦の時を迎えた夜行さんvs撻器の最強超饗のベストバウト。単なる暴の激突に留まらず、切間一族の闇にも踏み込んで頂けるのではなかろうかと、次なる山場の盛り上がりを期待して、まだまだ胸は高鳴ります。頼むぜもうひと波乱!