2004/6/18

ルードヴィッヒ革命由貴香織里白泉社
屍体愛好家で巨乳フェチなビジュアル系ワガママ王子を語り部に据えた、なんちゃって『本当は恐いグリム童話』な物語。不定期掲載の描き下ろしシリーズが、5年近くかかってようやく1冊にまとまりました。1、2話には伯爵カイン、3話には天使禁猟区のパターンが色濃く見て取れる辺りにも、年月を感じるなぁと思ったり(^^;;)
そして4話には近刊の『夜型愛人専門店』にも見られる吹っ切れたベタな笑いが満載で。著者氏には今後、是非この路線(ベタでマヌケで、加えて黒い笑いのこぼれる作品)もどんどんと描いて頂きたいです。でもって続編リリースの際には、是非とも魔女ドロテアに再登場願いたいと切望。いや〜、顔から性格からルックスから、あらゆるパーツが激しく好みなので(笑)
KING MARKER 1巻/喜多尚江白泉社
ヒロインが買った携帯から突如現れたのは、呪いで子供の姿になった異世界の王様。ヒロインは突如否応なく、彼の呪いを解く『採点係(キングマーカー)』としての使命を与えられる…とか、そこだけ聞くとLaLaの『めるぷり』と微妙にかぶる部分もありそうなのですが、読んでみればそんな事もなく、いつものあのちょっぴり不思議風味の喜多作品。
1巻の展開を見ると「また小振りに纏まって完結しちゃいそうな作品だなぁ(^^;;)」とは思うモノの、健やかで心優しく、その在り様がそのまま強さになるキャラクター達の活躍には心和まされます。押しの弱さがネックであるものの、反面強みでもある…そんなもどかしさがまた魅力でもある著者氏の作品。ともあれ今後の成り行きを見守りたいと思います。
NEEDLESS 1巻/今井神集英社
近未来(?)、大戦を経て汚染隔離区域と化した東京を舞台に、そこから生まれた異能者達が、思惑や成り行きで熱い戦いを繰り広げる…とか、そんな話<アバウトな説明
既刊短編集『NEEDLESS ZERO』のキャラクターと世界観を練り直し、装いも新たに始まった長編作。『「敵は敵、強いヤツは強い」みたいなわかりやすいイキオイのあるマンガが描ければいいなーと思っております』と語る著者氏の言葉通りの、ハイスピードハイテンションで熱いバトルマンガです。
1巻はまだ顔見せ興行的な展開で、物語もさほど広がりを見せていないのですが、今後は短編集に出てきたセトや亜式&ナラカや妙華&ピンクキャットの面々なども出てきそうなので、尻上がりに面白くなっていくだろうなぁと、かなり期待しております!…ていうか出てきますよね、彼ら?あんなに美味しいキャラクターズを放っておく筈は…ないですよね?(^^;;)