2004/1/22

フルーツバスケット 16巻/高屋奈月白泉社
透のパパママの恋愛話は『いい話』だなぁとは思うのですが、物語としてはあまりにステレオタイプ過ぎて、どうもイマイチ面白味に欠けるというか…萌えませんなぁ。共感と賞賛を得て汎用される事で定番となるのが『王道パターン』ですが、逆にそれゆえ常にマンネリ化の危険性を帯びるなぁとか。
しかも読んでいて一昔前のパターンに感じたのですが…今時のヤンキー女子の更正や恋愛もこんなカンジなのでしょうかね?<いや、この作品でその辺(リアル族抜けの凄惨そうな話)などは読みたくはありませんが(^^;;)
対して、由希と真知の話は、これまたパターン(『孤独と虚無を抱えて屈折したキャラクターが、自分にはない引き出しを開けて親和を示す相手に惹かれる』という、この作品で顕著に活用されている基礎パターン)ではあるものの、そこはかとなく好みの流れでした。やっている事は同じなのに、前者と後者への印象の違いはどこ辺から生まれてくるモノか…透パパがスマート過ぎるキャラクターなせいだろうか?う〜ん。
海で溺れる人を一人ずつ陸揚げし、陸揚げされた人がまた陸揚げする側に回ってどんどんと海難救助(あるいは地引き網漁)が進められているような印象の作品ですが、まぁ最終的に全員が陸揚げされるとして、そこまであと何巻かかるのかなぁと(^^;;)<何せ最初に陸揚げを始めた当人(透)が、実は自分も半分溺れている事に気付いていないようですし<彼女の陸揚げは誰がやるのだろうか
先はまだ長そうなので、とりあえずもう少しラブでコメな甘じゅっぱい展開もお願いしたい所です<透と夾のあの「ね〜だろソリャ」な面はゆい触れ合いや、なんちう事のない日常アホ話が好きなのですよ(笑)