2005/2/4

ボボボーボ・ボーボボ 16巻/澤井啓夫集英社
首領パッチ(怒んパッチ)や天の助(隊長ぉ!)のマジバトルは、本来ならば平時のアホっぷりとの対比で笑う所なのでしょうが、うっかり本気で「かっこいい!!!」と思ってしまう罠が発動。技の前後展開や周辺はアホなのに!技の根底もアホなのに!ナニあの格好良さは!? ビュティさん共々「不覚…」な気持ちで。
ねんちゃくやサンバマンとのバトルには微妙なタルさを覚えて少々不完全燃焼な印象もあるのですが、でも前者はあの3人融合&ビュティさんの「もうどれがどれだか…」のコマで爆笑し、後者は闇夜叉だった時のバトル流れや「何もないわボケー!!!」とニャンパッチにヤラれました。何だかんだで随所に色々とツボがありましたよ。
vsハロンオニ戦は、アリャもうひたすらにバトルステージのアイディア勝ちだったよなぁとか。例え暴走していても、「さすがビュティさんおやさしい!」に対する配慮を忘れないヘッポコ丸は、素晴らしいラブコメ野郎ですな(笑)
あとはハンペンの、予想以上の触媒能力(コネタギャグへの布石的貢献度)の高さに驚いたり。どこまでが天然でどこからがセルフプロデュースなのかが分からない硬派さがいい具合に働いている気が?<ちなみに私的には、魚雷先生は全てがセルフプロデュースされた大女優という認識で。月影先生もビックリ!<どうなのだその認識も?(^^;;)
でも今巻で一番驚いたのはマコちゃんですよ。まさか伏線だったとは。やるなぁ新妻!…というか、何をやっているのだ新妻?(笑)
NARUTO 26巻/岸本斉史集英社
21巻から始まったサスケの追跡と、前巻から渡るナルトとサスケの戦いがついに決着。
正直2人の戦闘は、週刊連載で読んでいた際には少々冗長にも感じていたのですが、こうしてコミックスでまとめて読むと二人の関係性や、その互いが相互に感じてる存在意義が丁寧にえがかれているのが見て取れて、なかなか感慨深かったです。この二人の葛藤や逡巡、そして成長を軸に展開してきたここまでの物語の締めくくりとして読み応えのある内容であったかと。
…しかし男同士の友情は、それを焦点として執着で味付けされたものをドラスティックにえがくと(しかもその表現が絵的に決まると)、やはりホ○と紙一重になるよなぁとかちょいと思ったり。まぁその辺は女同士のそれであっても同じなのかもしれませんが。
…というか性差以前に、そもそも自分にはこの種の『極限』どころか、『少々深い』程度の友情ですらよく分からないもので。同カテゴリーの『同士』や目的意識が明確な『同志』といった、いわゆる『仲間』ならばまだ理解の範疇内なのですが…っと、いかん。微妙な『自分語り』になってきたのでこの辺でこの話題は終了(^^;;)
ソリャそうと、色々とぶっちゃけた割に、実は今巻で一番面白かったのは最後のシカマルの話でした。更にその焦点を絞って言えば、シカマルとテマリのやりとりですよ。テマリの言動や表情が素敵過ぎます。いいなぁ凛々しくて頭のいい女の子。かわいいなぁ。やはりテマリには是非シカマルのお嫁さんになって欲しいものですね<お見合いの仕切が趣味のおばさんのような気持ちに(^^;;)
DEATH NOTE 5巻/原作:大場つぐみ・漫画:小畑健集英社
衝撃ノンストップのサスペンスミステリーが、気付けば絶え間ない笑撃のコントバトルへと変転。個々のキャラクターの我の強さがソレに拍車をかけて、もはや壮大な仕掛けのネタ大会を見ているような気分になってきました。
…とかいったワケで、身近な知人読者からは微妙に評判の悪いヨツバ編ですが、私的には面白くて仕方がありません。白(<性格というよりも記憶が)くなった月の過去とのギャップ具合に、またえもいわれぬ妙味があってたまりませんな。論理的な言動の後に「目を見れば」って!しかも本当に澄んだ目をしている顔や、道徳的な言葉を垂れている姿がまたおかしい!<…え〜、ファンの方、すみません。真面目に褒めているつもりなのですよコレでも(弁解…になってない…)
そういえば以前に『突き抜けた恐怖は笑いと表裏一体』という言葉を聞いたのですが、つまるところ恐怖に限らず、何らかの『極限状態』で人が取る行動というのは、安全圏で日常を送る側から見ると、その当事者達(他者)が真剣であればある程に「何をそこまで」という滑稽さを内包するモノなのかなぁとか?<まぁ現実的に考えれば甚だ不謹慎な話であると思いますが。もちろんこれは『創作物』を見るスタンスとしての話で、現実の出来事や事件についてはまた別問題で。仮想と現実では、自覚する倫理観との距離が大きく異なりますしねぇ…って、何の話だコリャ(^^;;)
ところで、物語展開の都合なのか単なるつじつま合わせのための後付けなのか、小出しに公開されてどんどん増えている『HOW TO USE』。この先デスノが巻数を増やしていって注意書きも増えると考えると、物語中のノートには一体何ページ分の注意書きがされている事になるのだろうかと?
加えて『デスノートは、いくら名前を書いてもページがなくならない』って…やるだけやったらノートの厚さが百科事典並みの厚さになりそうだなぁとか<それとも処理済みの人間のページはどんどん減っていって、厚さは常に均一になるような仕組みなのだろうか?
でもって『HOW TO USE』のように、殺しと関係のない事ばかりを延々とノートに書き連ねた場合でもページはなくならないのだろうかという疑問も。う〜む、気になる<いや、物語と関係ないし、どうでもいいからソレ(^^;;)



■ちなみに購入コミックスが、今日と明日発売分だけで8冊もあり…まぁ感想は、読んだ端からぼちぼちと…。