2005/2/5

ONE PIECE 36巻/尾田栄一郎集英社
個人的な趣味としては(この作品に限らず)『主人公やその仲間が不当な容疑や錯誤により追跡や迫害や弾圧を受ける』といった状況を見るのが苦手なので、今巻序盤のような展開はどうにもいたたまれなかったのですが、以降の二転三転する攻守や話運びには非常に燃えるものを感じましたよ。この辺は週刊連載で読んでいても熱かったなぁ。というか、週刊連載で追っている現在の展開も熱いです。
でもって今回の件が片付いてロビンが仲間として再び戻ってきたとしても、彼女の謎(『オハラの悪魔達』うんぬんの辺り)はまだ暫く伏せられたままになるのではないかなぁという予想。ミステリアスな過去の陰を負う美しき女性…う〜む、いい魔性っぷりだ。萌える(笑)
しかしサンジはどこに消えて何をしているのだろうか…本誌でも未だに消えたままなのですが(^^;;)
HUNTER×HUNTER 21巻/冨樫義博集英社
読み出したモノの、すぐに「何故こんな事になってるんだっけ?」と思ってしまい、数巻前から読み返してしまいました。コミックスでまとめて読むと、何だかんだでやっぱり面白いんだけれどなぁ…いっそ描き下ろし刊行にするというのは?<無理だな。とりあえず毎週(…でなくとも定期的に)原稿を取り上げる事に意義があるんだろうなぁ(^^;;)
ネフェルピトーには、不合理で理不尽な冨樫キャラの魅力がいっぱい詰まっていていいなぁ。ソレとは全く性質の異なるモラウ師弟もまたしかり。キャラクターの有り様と物語(エピソード)展開の不可分具合が気持ちいいです。
デーモン聖典 5巻/樹なつみ
『世界の物語』ではなく『人の物語』をえがくのが著者氏の持ち味だと思うのですが、その割には世界(物語背景)部分のスケールが大きく(しかも魅力的に)設定されているために、人のエピソードに対してソレが小さく見えてしまうのがもったいないなぁと。過去作でもその辺りのバランスはタイトだった(だがかろうじて釣り合いは取れていた)のですが、今作はそれが今ひとつ上手くいっていないように感じるのですよな。
まぁ今巻で、今まで主要キャラクター間だけで閉じられ気味だった輪が外へと開かれる展開を迎えたようなので、今後どうなるかが楽しみです。
…まぁこのまま、もな&りなの姉妹に萌え萌えしながら伏線回収をしているだけでも楽しめそうな気もしますが(笑)<逆にこういう偏った視点だけでも十分楽しめる造りというのは凄いなと思いますよ。