2005/2/8

お兄ちゃんと一緒 3巻/時計野はり白泉社
今回も桜ちゃんの愛らしさはマックスヒート…そう、君は地上に舞い降りた夢の妹天使!<陳腐馬鹿
…とかいう萌えは萌えで健在なのですが、ストーリー的にはボチボチとネタが詰まってきたというか、マンネリ化してきた感もあったり。
かわいい新キャラが来たかと思えば第2の女装キャラだし…正とカブってるよ!アレは女子キャラにして、後々剛とのラブコメ外伝的な流れにもっていけばまた萌え面白くなりそうだったのに!…とか。ストーリーを兄弟と桜ちゃんの関係だけに絞ったままだと、いずれ尻すぼみになるのが見えているのになぁ。薄ら暗い視点を持ち込めば新展開にもいけそうですが、そういうマンガではないし、ソレをやったら作品の持ち味が失われてしまうだろうし…好きな作品であるだけに、先行きが少々心配です。
巻末収録の読み切り作品は凄く良かったですよ。そのあどけない容貌を作戦の一部として利用する(だが嫌味ではない)かしこいヒロインに萌え。アレはダメだ。あんなんに仕掛けられたら絶対に落ちますよ。つ〜かむしろどんと来い!(夢)
SEX 4巻/上條淳士小学館
断片的な短編エピソードの連なりの陰に見える、もう一つの大きな流れ。ヒガ、本土上陸。
いまだ大局が見えぬながらも、シャープな線でえがかれる張りつめた緊張感と、それだからこそ、そこにしか生まれえない遊び的な『間』が生み出す軽やかな遊技の物語。そして公開時(過去)の時代性を映す、今や古くなったネタや美術が、単なる古くささとしてではなく、美的なレトロさと異世界的な雰囲気を漂わせてそこにあるという匠の技。でもって十数年の時を経てなお色あせないカホの色っぽさと萌え具合…すげ〜!ちうか、むしろ今時はカホのような凛々しいタイプの萌えキャラにはお目にかかれないよなぁとか。
次巻からは巻末企画に色々なマンガ家先生がゲストで登場されるそうで、その辺りも楽しみです。A先生は浅田先生で、T先生は田島先生かなぁとかいう予想で。上條氏の系譜は連綿と続いているよなぁと。