2005/2/28

ナンバーファイブ 8巻/松本大洋小学館
完結。過去にもアレコレ書きましたが、正直途中からは物語の筋や、そこに整合性を読みとろうとするのにこだわるのは止めて、画面から漂ってくる雰囲気を味わう事を楽しみながら読んでいました。結末は読み手の持つ観念や解釈に対して丸投げされたようなオチにも感じられましたが、アレはアレで心地よかったです。
親和性と断絶感のどちらをも感じさせる箱庭的な世界。その中に見る人々の繋がりや生き様は混沌にまみれて茫洋としているのに、そこから受け取る印象の透明度は恐ろしく高い。だがそのどこまでもを透かすような視界の広がりによって、世界の底が捉えられない。
この作品からはいつも、癒されるすべのない寂しさと、けれどもそれと背中合わせに存在する小さな温もりを感じていたように思います。
ドロヘドロ 6巻/林田球小学館
新刊を買う度に1巻から読み返してしまう魔のマンガ(^^;;)
この作品は、その世界観やストーリー的な謎も好きなのですが、心と能井、藤田と恵比寿の面白おかしく萌えるラブコメ具合が大好きなのですよ。今巻の心の「よォ…お前のこと…捜してたンだぜ」とか、藤田のパートナー探しの顛末(と、そこから遡って改めて読み返した、そこへと至る経緯)とかが、も〜たまりませんなぁ!いいなぁ!
鳥太の意外な名探偵っぷりや、ジェイソンの活躍(よもやこれ程オモロ良い働きをするキャラに化けようとは…ショッキン!)や、心と先生の再会など、今巻も見所はたっぷりなのですが…イカンよカイマン!何だか後手に回り過ぎて色々と間に合ってないよカイマン!(T▽T)<…まぁその辺は次巻に期待しつつ。
しかし巻末の『魔のおまけ』のカラーページ部の後半は…着彩が間に合わなかったのか、それともハナっからああいう効果なのか?う〜む、微妙<再版で色が入ったりしたらどうしよう…2冊目を買わねばならないではないですか(笑)