2005/4/21

メリーちゃんと羊 2巻/竹田リエ/集英社
動物の親に人間の子供、あるいは人間の親に動物の子供。世代ごとに人間と動物が交互に生まれてくる世界で繰り広げられる、見た目(だけ)は可愛いアニマルな親と、これまた(姿は)愛らしい人間な子供達の触れ合いによる、心が微塵も暖まらない4コママンガ…ええ、両者の触れ合い(時に命のやりとり)をえがいてはいても、読者はそこから『萌え』ではなく『しょっぱい世の中の仕組み』を享受する一方なのです。始終遠い目での笑いがこみ上げます。ソレが面白い…面白いけれども、彼らの見せつける荒んだ現実が痛いのネ(T▽T)
…というワケで、『動物が好きで新しいギャグが読みたい人、これを買うしかないっ★』とかいう帯文句(そして表紙は可愛い絵)には激しく問題がある気が…嘘じゃないんだけれど、もし何かほのぼのしたモノを想像して買っちゃった人はビビるだろうなぁとか(^^;;)
もうすこしがんばりましょう/山口舞子白泉社
花とゆめ』掲載の4Pマンガがコミックス化。密かに待っておりました。
あまり今時感を覚えない女子高生さんたちのおマヌケな日常を綴るマンガで、「どこがいいの?」と聞かれると、正直「ん〜、ダラダラ感とキャラの可愛さ」としか答えようのない作品です。著者氏自身も書いておられる通り『キャラクターの設定がとても曖昧』(<設定というか性格付けがかなり曖昧)なので、メリハリも盛り上がり所も明確にはならず…いや、そのグダグダ感こそがいいというか…しかしソレが合わない人には何ら面白いマンガではないだろうなぁと(^^;;)
でもやっぱりむつちゃんのおバカさとデカパンが可愛いくて、ひよちゃんの髪型と生ぬるいマッチポンプっぷりが好きで、ふみちゃんのクールな割に時々乙女な振る舞いが萌えで、委員長のメガネと生真面目な不器用さを愛でてしまう自分なのです。
ところで著者氏の絵。初見時から「誰かに似てるんだけどなぁ…誰だっけなぁ…」と思い続けて現在に至りますが…自分は著者氏の絵を見て何を思い出しているのだろうかなぁと?