06/3/11

■新・花のあすか組 4巻／高口里純／祥伝社
全中裏"左"の座を巡る、『千代田区の寧々』と『花園のマリー』の抗争に巻き込まれたあすか。だが自らが舞台へと引き込んだ『十人衆"鬼"』の襲撃を契機に、味方に付けたエリアマスターを駒として、あすかはついに攻勢へと打って出た！
設定や状況が入り組んでいて、伏線も無数に張られているので、新刊が出る度に1巻から読み返さねばならぬ魔の作品。まぁ面白いので苦にはなりませんが。
渋谷エリアでのケータイ地下バトルは非常に熱かったですよ。不発に終わったミコと鈴木Mの『3台使いの闇討ち勝負』も見せて欲しかったなぁと。
ちうかもうミコの負けん気強さが可愛いのなんの。そのくせ鷹揚だったり心配性だったり、抜け目がないくせにウッカリさんだったりするのがまた！あすかへの素直になれないラブっぷりなんかはもうたまらんちうかね！＜何を語っているのだ…
前巻初登場で気になっていた『赤鬼』（あの衣装なら是非ニーソを履いて欲しい！）がついに前線に参戦ということで、今後のあすかとのリベンジ対決が猛烈に楽しみですよ。
裏方に回っていた姫もようやく本気になったっぽいので、今後の活躍に期待できるかなと。
活躍というと、新キャラかつヘタレ一般女子中学生（だが一芸持ち）なセリナと、まだちょっといいとこなしなキホの成長っぷりも見逃せない所です。
いやも〜、バトルの面白さに加え、出てくるキャラがそれぞれ個性的かつ魅力的なのが、この作品の凄い所だよなぁ。燃えと萌えが満たされる良作で。