06/3/23

漢式青春ばくはつ劇場(3)<完> (KCデラックス)■漢式青春ばくはつ劇場 3巻/美川べるの/講談社
巻を増すごとによりコアなネタになっていった作品ですが、最終巻の今回ではもう行き着く所まで逝っちゃった気配が濃厚。
そこが最高に面白くはあるのですが、裸の男が組んずほぐれつだの、18禁もビックリな触手少女がアレでナニなページを出勤電車内で読むには、激しく人目(特に隣りに座る乗客の視線)を気にせねばなりませんでした<家で読めよ<いや、ここまでとは思わず出社時にコレしか買わなかったので、他に読むモノがなかったのな(^^;;)
vsボーイズラ部の「気を抜くと攻受を割りふられるぞ!」という台詞に、友人腐女子が喜々として語るカップリング萌え話を思い出しました。腐女子の萌えフィルターの前ではあらゆるモノが大変なカップリングに!いや〜本当に油断も隙もねぇですよ。でもリアル生活人間関係でのかけ算は勘弁して下さい…orz
そいや「かけ算(×)の左と右はどうやって決定されているのか」という謎が未だに解けません。見た目に偏った属性のない2人のキャラが、いかに左右に振り分けられるかの工程を、誰か論理的に説明してくれないモノだろうかと?
あと、魚人っぽいアレのやおいネタを見て、「なさそでありそでやっぱなさそうな、『クトゥルフ擬人化やおい』とかはあるのだろうかなぁ…」とかいう思いつきが…<すみません、恐くて検索で調べられませんでした。誰か知っていたらそっと教えてください。
『水属性』のエロさは何か納得がいきましたが。スケスケかぁ…(感慨深く)



超空転神トランセイザー(1) (KCデラックス)■超空転神トランセイザー 1巻/美川べるの/講談社
魔法少女に憧れる中2少女な心愛(ここあ)の前に、ある日突然(<定型句)いかにもマスコット系不思議小動物っぽいチーポが現れた。
「君は(世界の平和を脅かす)魔幻獣を浄化できる変身魔法使いとなるべき女の子なんだ!」みたいな事を言われて、ウットリ気分で夢にまで見た『変身ヒロイン』になっちゃった心愛だったが…現実はな〜んちゃって、『変身ヒロイン≠魔法少女』ではなかったりなんかしたりして!<微妙広川太一郎
…などと、ネタバレせぬように書いたものの、表紙を見ると(というかタイトルで既に)もうネタバレしている気が(笑)
著者氏初のストーリー仕立てマンガは、なんちゃってマジカル風味な特撮ギャグアクション。しかし笑いの部分は健在なので、ギャグ部分でのファンの方もご安心を。
個人的には、悪のツンデレ女幹部のシトリンさんをプッシュ。ルックスの割には清純派な所が何ともかわいらしくたまらんカンジです。
折角のストーリー仕立てなので、著者氏の作品では余り見られないラブコメギャグの要素なども入るともっと面白くなりそうなのになぁと思うのですが。35歳のアレはいいとして(笑)、心愛とソーダライトの間にフラグは立たないものでしょうかね?
【関連】美川べるの祭り! 新刊2冊同時大発売
オープニングムービーが見られます。コミックスを買うとOP曲のフルバージョンも聞けます。いい具合にオモロスゴい出来ですよ!

ラブやん(6) (アフタヌーンKC)■ラブやん 6巻/田丸浩史/講談社
『カズフサの愛のキューピッド』としての度重なる失敗(…というかカズフサがアレなので、そもそも成功する要素がどこにもない)により、カズフサと離れて再訓練に励む事となったラブやんだったが、その再訓練先として選ばれたターゲットは、何とカズフサの意中の少女であるモエチャンだった!?
ってな具合で、冥府魔道のダメルートまっしぐら(ちなみに他のルートはない)の『下を見るときりがないが、むしろ下の方が楽しそうでむしろ上に見える罠』の最新刊。
しかしまともなのは天使長だけで、後輩といい永世名人といい、人間側(カズフサたちをコレの代表的に言うのも何ですが…)だけでなく天使側も何かも〜ダメなんじゃないかなぁとかね?
ま〜ソリャソレとして、メガネおぼれっ子(未遂)な娘さんが非情に私的ツボで、もうどうしようかと!(どうにもならんよ)…でもチョイキャラだからもう二度と出てこないんだろうなぁ…『口移しで息させたり、ムネもんだりした後、感謝もされるという夢のよーな萌え』か…<所詮自分もダメ側
ところでモエチャン母子は、『レイモンド』の瑞希母子と親戚関係にあったりしませんかね?いや、ふと思いついたので書いてみただけですが。

ふたつのスピカ 10 (MFコミックス フラッパーシリーズ)■ふたつのスピカ 10巻/柳沼行/メディアファクトリー
4年生への進級を許されるかを審判される年となる、3年生へと進級したあすみと仲間たち。
信頼で固く結ばれた手を繋ぎつつもそれぞれの成長を続ける彼らと、彼らをとりまく日常と、それを大きくくるみながらも未だ果てにある宇宙と。
今巻は新たな新入生の登場に加えてあすみと関わった人達の再登場もあって、キャラクターの心情をより深く彫り込む構成だったかなぁと。
特にかさねちゃんの動向には謎が多く、続巻での展開が気になります。そして秋の無自覚な病状や、存在が薄れゆくライオンさんも気にかかり…。
『試練』としてのカリキュラムの内容や、それに対して彼らがどのように取り組み、克服していくのかという点も楽しみです。