06/4/17

イゾラバ! 巻ノ1 (少年チャンピオン・コミックス)■イゾラバ 1巻/大西実季子/秋田書店
江戸中期に能面師と花魁の悲恋があった…そして現代。平凡な高校生である能面師の孫・以蔵の元に、愛する人を求めて鬼女と化した花魁が現れた!
ある日突然タナボタ式に、盲目的に主人公を愛する女の子が登場!…とか言うとありがちそうな話なのですが、『神が集うほど美しい面』や、『その面から実体化する神』という伝奇要素が物語に活かされていて非常に面白いです。
ちうかも〜、不遇な過去を持ちシビアな状態であるはずの花魁・常磐が、けなげで良い娘さん(しかもエロかわいい)なのがたまりませんよ。笑顔も泣き顔も愛らしい!
そして彼女に好かれている以蔵が、コレまた誠実を絵に描いたような(いや絵ですが)気持ちの良い少年で、俄然、常磐の恋を応援したくなるというかね!いいなぁ純愛!
今巻収録分で物語的には一段落ついているのですが、面に宿る神はまだ他にもいそうですし、今後の物語がラブコメ以外の部分でどのような方向に展開していくのかも今から楽しみです。



魔法先生ネギま! (14) (少年マガジンKC)■魔法先生ネギま! 14巻/赤松健/講談社
まだまだ続く学園祭は、再びクラスメート編に突入。
「お前はお前自身になりな」という父の言葉の意味を考えるネギと、自分の存在をちっぽけなものに感じて「脇役なんです」と言う亜子。
そんな彼女にネギがかけた、『自分の物語の主人公は、自分しかいない』という言葉が、そのままネギ自身の疑問への解答の1つになっているワケですが、ネギはまだ(彼なりの経験や知識、そして誠意でもって発言してはいるけれど)『わかった様なコト』としてしか言葉を発していないので、自分が口にした言葉が持つ意味は、実はまだ理解していない…ような?
ネギだけではなく、人は誰でも『自分自身』という自分でもよく分からないものを、他でもない自分が知るために、一生をかけて様々な経験を自分の中に積み上げていくのだろうかなぁ…とか、ぼんやり思いついたことを特にまとめずに書いてみました。陳謝。
のどかとゆえが辿り着いた(現状での)答えは、まぁ絵空事ならではの綺麗事なのですが、ふたりの清廉さやそれ故の葛藤、そしてふたりの絆を今まで丁寧にえがいてきているために、「コレはコレでありだろう」と納得できました。
つ〜かこの作品で、ましてこのふたりの間での生々しいリアル修羅場を描かれても困るよなぁとか。自分もですが、んなモノは誰も見たくないでしょうし。
いいんですよ。この作品の中での『恋』なんて、所詮は女の子たちを鮮やかに彩るための装置でしかないのさ!(暴言)<いや、肯定的なつもりでの発言なのですが(^^;;)
などなど色々と書いてみたものの、今巻の私的な最大ポイントは、幼児化した千雨のネコミミネコしっぽでランドセルな姿(メガネも欲しかった!)でした。
うあ〜…どこまであざといのだ著者氏は!まんまとハマりましたよ!(笑)
茶々丸とのやりとりもまたイイカンジでたまらんのです。ウサぐるみ茶々丸との絵的な組み合わせもかわいいし!ごちそうさまでした。
…しかしやはり、自分の中には千雨に対する『萌え』が生まれてこないのですが…現在一番好きなキャラで、小さい姿にメロメロになったこの期に及んでも何故?
誰かこの心の謎を解いて…<懐かしい台詞だなコレも(笑)
で、『14巻かかって6人と契約』というペースだと、70巻位でクラス全員と契約できますかね?<何その単純計算(それより70巻て…)

School Rumble(12) (講談社コミックス)■School Rumble 12巻/小林尽/講談社
前巻のバスケ編によって自分の中での株を大きく下げた天満でしたが、今巻の誕生日話で株価復活。そう…かなり頭あったかいキャラでも、他者への思いやりを忘れず一生懸命なのが天満のいい所なのですよな。
塚本家で播磨相手に繰り広げた勘違いなアレコレも、あの程度ならばオモロかわいいレベルなのに…バスケ編では(確かに序盤の不遇な扱いは可哀想でしたが)本当に魔が差したとしか思えない勝手っぷりだったからなぁ(^^;;)
一条と今鳥の、『3歩進んで2歩下がって半歩あとずさり』みたいな話は、毎度微笑ましいです。
八雲の漂うような恋心(未満?)も、沢近の浮き沈みの激しい恋心(素直になれない!)もいい…どちらかなんて選べないヨ!<お前が選ぶ必要はない
播磨は色々な意味で罪作りなヤツですよ。「今度こそお前の番だ」じゃねぇよ。読んでいた電車内でマジで吹いちゃっただろ!<馬鹿
花井…はなぁ。本当にいいヤツだと思うのですがなぁ。でもリアル友人にいたら、確かにちょっとウザいかもなぁ。花井春樹よどこへゆく?
ちうか、キスしてもらえるなら聞いとけよヒミツ。だがソレでこその花井規格(笑)