06/7/23

少女ファイト(1) (KCデラックス)■少女ファイト 1巻/日本橋ヨヲコ/講談社
有り余る才能を持ち、バレーボールの名門中学で部に籍を置く少女・大石練。しかし、かつて喪失感を贖うようにバレーにのめり込んだことで友人を失った練は、その才能と共に自分を押し殺しながら平凡な一部員として過ごしていた。だが些細な諍いでレギュラーの千代にケガを負わせてしまい、練は数年ぶりに試合のコートに立つことになる。
コートの中で観衆が、そしてチームの部員たちが彼女の才能を目の当たりにした時、練と彼女をとりまく人々の物語は大きく動き始めた。
メインからサブまで、若き登場人物たちの全力いっぱいな生きざまが、眩しいやら胸に迫るやら。
善悪や損得の感情に因らぬ『がむしゃらな一生懸命さ』というのは、打算がない分より純粋に大きな力を生むものですが、計算されていないが故に大抵は空回りになるワケで…それでもやっぱり頑張った人には、頑張った分だけ報われて欲しいなぁと思うのです。少なくとも、頑張った当人が満面の笑顔になれる形で。
著者氏なら、きっとそれを叶える素晴らしい作品を見せてくれるのではないかと期待しております。
そういえば、「生き方が雑だと言ったんだ」の台詞で、「粗雑に生きてたら出会いも気づかない」という渡辺美里の『Teenage Walk』の歌詞を思い出しました。いや、ただそれだけの話ですが。



るくるく(6) (アフタヌーンKC)■るくるく 6巻/あさりよしとお/講談社
お色気担当(?)ペロちゃん復活。六文の喪失した記憶と共に、存在そのものが何らかの伏線っぽいですな。何だか色々と伏線が増えてきたような気がする(<具体例を列記できぬ記憶の悪さ)のですが…カールビンソンのようにうやむやになったりしないよなぁ?(笑)
すき焼きで思い出したのですが、昔食べていた我が家のすき焼きは関西風でした。お好み焼きをおかずにご飯を食べたりと、どうもウチの食文化は微妙に関西風でしたが、当時住んでいたのは新潟で、親父は秋田出身だったのに…どうしてそうなったのだろうなぁと?

ああっ女神さまっ(33) (アフタヌーンKC)■ああっ女神さまっ 33巻/講談社
ベルダンディの神々しい(つーかズバリ女神だが)フトモモ&白い何かがチラリ祭り(笑)…う〜む、けしからん脚線美だ。
ウルドとスクルドの、『高速移動する乗り物に細工』というDQN行動には、ちょっと不快感を覚えて引いてしまいましたが、思えば彼女らは『人』ではなく『女神』であって、伝承による神とは本来『超大な能力を気ままに振る舞う迷惑な存在』であったなと考えると、「まぁ、そんなモンか」とも思い直して納得したりしました。いや、多分被害をこうむったのが蛍一だけだったら気にもしなかったのだろうなとは思うのですが(笑)

超劇場版ケロロ軍曹 通常版 [DVD]ケロロ軍曹 (13) (角川コミックス・エース (KCA21-22))■ケロロ軍曹 13巻/吉崎観音/角川書店
桃華母登場。日向母もそうですが、この作品のお母さんたちは『母だったらいいな』ではなく『嫁に欲しい』セクシータイプですよな。そんな魅惑の人妻パゥワ〜!
でもリアルに考えると『友達の素敵なお母さん』位のポジションの方が安心して愛でていられそうな気もします。何せ能力値がウルトラ過ぎるから(^^;;)
スキー話のラストページの流れが妙にツボに入りました。普段おとなしいヤツの方が、キレた時に尋常じゃないよなぁ…つか軍曹は、『体の自由を奪われて』どこへ付き合わされたのだろうなぁ<微妙にエロい言い方すんなよ
封入チラシによると、『超劇場版ケロロ軍曹』は8/25にDVDリリースとのことなので、借りてきて視聴しようと思います。

花と惑星 (りぼんマスコットコミックス クッキー)■花と惑星/谷川史子/集英社
中学生、大学生、社会人。花の名前を持つ3人の女の子たちのひたむきで、でもちょっと上手く行かなかった恋物語のオムニバス。
失恋とはいってもそれに拘泥して終わるのではなく、それと引き替えに少しずつ成長したり、新しい何かを手に入れる…透明な美しさを感じて切なさを覚えるおはなしです。
ラスト3Pには、ふと矢野顕子の歌を連想してしまいました。『大丈夫』なんて根拠のない言葉が、何故だかすーっと胸にしみこんでいくあの不思議な感覚が、どこか似ているなぁと。
で、毎回思うのですが、著者氏にはぜひエッセイマンガを刊行して頂きたいものです。今までのコミックスの分も再収録してぜひ。あのあったか面白いノリが大好きなのですよ。