06/7/26

鋼の錬金術師(14) 初回限定特装版 (SEコミックスプレミアム)■鋼の錬金術師 14巻/荒川弘/スクウェア・エニックス
グラトニーの腹からからくも脱出したエド達が目にしたのは、父と似た容姿を持つ謎の人物。それは人造人間達が『父』と呼ぶ、彼らを統べる存在だった。
錬金術を封じられて陥った窮地で、賢者の石を体内に流し込まれたリンはグリードと相対するが…。
ラフ画集付き初回限定特装版を購入。原稿裏の落描きで小冊子1冊作れるのも凄いですが、その『楽描き』のクオリティの高さに脱帽。ペン入れしたら即商業素材として使えるよなぁアレ。
窮地を脱すれば更なる修羅場。一つ明らかになると二つ三つと増える謎。そんな目の離せぬストーリー展開…の要所に織り込まれるギャグがもう光る光る!
エドワード様』との衝撃の出会いとか、鎧の中の人状態とか、メイ・チャンは素敵なキャラだなぁ(笑)
そして本編のエルリック兄弟を凌ぐピンチを迎えているのが、カバー下裏表紙の大佐。あんな抜け方したらもう生えてこないYO!もうゼロゼロクログロに今すぐ電話するしか!
ホークアイ中尉の背中は、刺青よりもかなりチラ見えの乳の方が気になってしまいました。巻末4コマのガッデム銭湯も最高。そんな中尉ラヴで。



HELLSING 8 (ヤングキングコミックス)■ヘルシング 8巻/平野耕太/少年画報社
最後の大隊、ヴァチカン教皇庁ヘルシング…凄惨を極める血河、槍衾の舞台でついに三者が一同に相まみえる。そこで始まるのはアーカードアンデルセン、『化物』と『人間』の一騎打ち。
いやね…なんちうか、アーカードの浮かべる表情のひとつひとつがね、もーたまらんちんなワケですよ。
アンデルセンごしに『人間』という存在に向けられた、賞賛・軽蔑・情愛・憎悪・羨望・嫉妬・憐憫・哀惜・憤怒・寛容、etc、etc…気の利いた言葉が出てこないなぁ。
…とかはさておいても、とにかくエロい表情だよなぁとか<何その結論
他にもヒゲマスター(カッコ良さベラボー)と女帝インテグラ様の主従とか、仔犬ちゃんのようなセラスとか、アンデルセン(小)とマクスウェルの過去とか、その現在とか、イスカリオテの13課とか、ココアを作る執事とか、全編が見所で息つく間もなし。痺れます。
あと少佐の銃撃ネタのオチ1コマがスゲぇ笑いのツボに入ってどうしようかと。カバー下裏表紙の三馬鹿ネタがコレまたもう。
ところで、コレと同日発売予定だった『以下略。』は売られていませんでしたが…また延びましたか?角川のサイトからも消えてるし(T▽T)

Holy Brownie 4 (ヤングキングコミックス)■Holy Brownie 4巻/六道神士/少年画報社
今回もアニメやマンガや映画やドラマの、パロやお約束を駆使したネタがてんこ盛り。
30話はOURSのヘルシング外伝増刊に載ったネタだという事を念頭に読むと、面白味が更に倍増します。ちうかゲストヒロインの容姿がモロにアネモネエウレカセブンなのは、大丈夫なのかアレ(笑)
Xファイルネタは何だか微妙に今更的だなと思う反面、Xファイルという作品自体が現在もう、青い万能猫型ロボット的にベーシックスタンダードな存在(ネタ)になっているのかなぁとも思ったり。
24話の『ヲタの夢が実現されたらどうなるか』の一連の反応が斬新だった…のですが、そうだね、確かにもしリアルでそんな事が起こったら、先ず自分の正気を疑うよネ…。

魔法使いの娘 (4) (ウィングス・コミックス)■魔法使いの娘 4巻/那州雪絵/新書館
日本一の陰陽師で日本一のダメオヤジなパパ(義理)と、その面倒をみたりそれが起こす面倒に巻き込まれたりして、かなりのしっかり娘になってしまった初音との、(主にパパだけが)愉快なオカルトライフ。
パパのヤクザな仕事っぷりのおかげで家を焼失して引っ越したマンションでも、彼女の受難はまだ続き…というか、あの父を捨てない限り彼女には安息の地も時もないよなぁと(^^;;)
でも今巻は比較的パパの迷惑をこうむっていない気が?
操名の正体は、ありがちなネタながらもなかなかの驚きでした。
同じ『血の繋がらない父娘』という条件でありながら、初音&パパとは対極的な無畏と操名の関係や日常も、もう少し詳しく読んでみたい所です。ふたりの『魔法使いの娘』には、今後はぜひ共闘の一つもして頂きたいと希望。

ストレンジ・プラス 6 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)■ストレンジ・プラス 6巻/美川べるの/一迅社
もう何がどう探偵事務所なのか、採算は取れているのか、そんなアレコレの疑問はもうどうでもよさげな美国探偵事務所一行の愉快な活躍は、相変わらず読むと笑顔が堪えきれず不気味な顔になってしまい、電車内では不審人物以外の何者でもなくなって危険ですよ<だから家で読めって
今巻で一番好きだったのは46話。やられたと思った次の瞬間に真後ろから平気な姿で戻ってくる、『アクションゲームの残機』的繰り返しギャグが妙にツボに入りました。でも「ギャグマンガ初登場の人にそんな普通の殺人行為は危険だ!!」って、その前に思いっきりテトラポットぶつけてるやん(笑)
一番ショックだったのは、43話でビート板を股間にぶつけられて苦しむ香織…って事は、やっぱ男なのか!性別を明言されていなかったからずっとスレンダー系美女だと信じていたのに…あんまりだ(T皿T)
ソレはソレとして、「そいやあのビート板攻撃は、小学生のプール授業でよくやってたっけなぁ」と思い出し、ふと懐かしくなりました。いや〜、本当に凄い殺傷能力をもった勢いで飛び出しますよアレは。
でもって一番おいしかったキャラは、51話登場の羽井で。凄いボケなんだか、ごっついツッコミなんだか(笑)
しかし菅野の参謀的なポジションで出てきたのですが、いつどういう経緯で菅野の手下になったのかが謎ですな。4巻の話の時にはいなかったのになぁ。ともあれ再登場を希望。