06/9/27

7SEEDS 9 (フラワーコミックスアルファ)■7SEEDS 9巻/田村由美/小学館
遠からず滅びる世界から未来へと旅立つ『箱船』。定員わずか7人の小さな舟に乗る者に選ばれんと過酷な試練に挑んだ少年少女だったが、文字通りの『生き残り』レースに勝ち抜いた先に彼らが見たのは…そして希望無き未来に挑む者として相応しかれと彼らを育てた者が見た、試練を超えた果ての彼らの姿とは。
『夏のAチーム』のメンバーがついに決定。それと共にいくつかの重要な伏線も明かされており、色々と興味深い巻でした。
夏のAチームが一体どのタイミングで目覚めていたのか、あるいは目覚めるのかがこの先の展開を大きく左右すると思います。
あらゆる代償を払って『荒廃した未来』へと踏み出した正規の夏チームが、おちこぼれであるBチームと出逢う時に何が起こるのか(田村マンガ的にこの両チームの邂逅は必須だよなぁ)…うあー、早く続きが読みたいなぁ!



宵闇眩燈草紙 (7) (Dengeki comics EX)■宵闇幻燈草紙 7巻/八房龍之助/メディアワークス
『まれびとのうた』編が終幕。そして作品も完結。
最後まで下世話なノリだったのが、らしくて嬉しいやら悲しいやら。
虎蔵の「大変だったんだって 色々」のエピソードが垣間見えるオマケネタが良かったですが、コレは外伝的にストーリーマンガで読みたかったですなぁ。
最後の最後で消化された椎名さんの正体など、まだまだ広げられそうなネタもあったのに…これで終わりというのは大変に惜しいです。
ともあれ著者氏の次回作に期待。宵闇シリーズに関わった後のジャックとジュネの読み切り話なども読んでみたいものです<「なんだか身につまされます」というジュネの台詞が印象深かったもので

恋愛ディストーション 5 (ヤングキングコミックス)■恋愛ディストーション 5巻/犬上すくね/少年画報社
てっきり連載終了かと思っていた作品が4年の時を経て復活!ちうかもう4年も経ってたのか!?
大前田となつめ、江戸川とまほ。おなじみのふたりの更に進んだ恋模様と、おなじみだけどやっと本格的に恋愛舞台に上がった山野辺など読み所満載のストーリーは、4年の歳月を感じさせぬ引力で輝いております。
しかしまほの過去話は、微妙にグダグダしそうな気配が漂っている気がして少々心配でもあり。双方の心の機微は丁寧にえがいて頂きたいものですが、あまり泥沼展開になられるのは勘弁。