06/10/1
- 作者: 京極夏彦
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/09/27
- メディア: 新書
- 購入: 3人 クリック: 51回
- この商品を含むブログ (619件) を見る
■仕掛けや犯人や動機が中盤で割れても面白さは微塵も陰らなかったのですが、800Pも読んであのオチというのはたまらんなぁ…という、シリーズ中最も後味の悪いオチでした。
いや、キレイにオチてるし、話自体は面白かったのですが…「やるだけやってソレか貴様ぁ!」というか、まぁその辺りは単に個人的な趣味の問題で。
■しかし『憑物落し』姿での京極堂の登場シーンは、毎回のことながら激しく燃える描写ですな。痺れましたわ。そして時々正しい名前を呼ぶ榎木津にシチュエーション萌え(笑)
あと『鞭』は絶対に何か小道具的な伏線だと思っていたのに、あっさりスルーされていて拍子抜けしたり。
で、巻末の図柄は薔薇十字探偵社のエンブレムでしょうかね?格好いいですが…何に使うのだろうかなぁコレ。
■書店配布の『平成十八年度版講談社ノベルス京極夏彦全作品解説書』を貰ってきて眺めたのですが、登場人物表にはその巻に登場した人物全てを記載して頂きたかったです。
今作登場の大鷹など、一番最近に読んだはず(しかし3年前)の前作・『隠摩羅鬼の瑕』に登場していた筈なのに、もうさっぱり思い出せませんでした(死)
この激しい忘却っぷりにより、折角の事件年表も割と無意味がちに…時間があればシリーズを再読したいのですがなぁ。