06/12/25

Landreaall 9 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)■Landreaall 9巻/おがきちか/一迅社
夏期休暇を控えたアカデミー。イオンは『清らかな乙女』と見込まれて天馬の助産を依頼され、DXは従騎士隊の訓練に参加していた事が叔父にバレて、避け続けていた見合い断り切れなくなる。
慌ただしくも平穏な学園生活を謳歌していた兄妹と仲間達だったが、父王の崩御により国へ帰った竜胆からの一通の文が、彼らを再び騒乱へと誘ってゆく。
DX、9巻にしてついにお見合い相手と邂逅。つーか勘違い再び(笑)
「やはり彼女がDXの運命の女性なのではないかなぁ?」と思える好感触のやりとりだったのですが、まだ『顔見せ』の範囲を出ていないので物足りなさを覚えたり。もうひと盛り上がり欲しい…そんなふたりの再会に期待しております。
イオンちゃんと天馬のエピソードも良かったです。お産シーンは感動したなぁ…ほんまにええ娘さんや。身も心もあんなに清らかで朗らかなお嬢さんが『乙女』でないならば、もう乙女なんて生き物は世界中のどこにも存在しないヨ!
迷ったDXの背をまっすぐにひっぱたける所とかも相変わらずの素敵さで。本当に最強の妹キャラだよなぁ。
DXの六甲への解雇発言とその顛末は、これまで積み上げて変化してきたふたりの関係が上手く昇華されていて、しみじみと見つめてしまいました。
それから、培ってきた仲間との友情も。その全てが彼らの力となり、この先より厳しくなる困難を切り開く最大の武器となることを願います。
さて、そんな本筋とは関係なく、今巻のMVPは60万EQのマダムで。おがき作品の奔放な女性は、どうしてああエロ可愛いのだろう。乳もエロいが足がもうたまらんですよ。
正当筋としては、オズモ叔父さんの賢明さと紳士っぷりに惚れ直しました。流石はあの兄妹親子の血筋に連なる者だと再認識。



エビアンワンダーREACT 2 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)■エビアンワンダーREACT 2巻/おがきちか/一迅社
かつて自分を見捨てた父母に再会し、『真実の記憶』を取り戻したフレデリカ。彼女は自身を縛るしがらみと契約の欺瞞に気付き、銀符として契約者たる悪魔・ペイシェントの告発を行う。
フレデリカとハウリィの遍歴を辿る裁定の場で神により下される判決は、ふたりの魂を解き放つことができるのか?
途中で出版社を変えて再刊行などしつつも、全4巻ついに完結。
ラストの『告発』は会話だけで進むあまり動きのないシーンなのですが、緊張感と情動の盛り上がりが上手くえがかれていて、深く引き込まれました。
悪とそれに屈する弱い心を憎む、怒りの銀符・フレデリカは消えて、あとに残ったのは強い魂をもつ美しい女性と、握った手の中の『約束』だけ。柔らかでも清らかでもない、それでも『君がいる世界』。
何よりの大団円。長い旅路の果てに辿り着いた場所で、末永くふたりが幸せであれと祈ります。

すもももももも 6―地上最強のヨメ (ヤングガンガンコミックス)■すもももももも 6巻/大高忍/スクウェア・エニックス
強くなりたいと思う心。強くあらねばならぬ理由。極限の死闘の中でももこが倒れ、ようやく孝士はそれと向き合った。
弱い自分をさらけ出した孝士に、それでもももこは揺るがぬ信頼を寄せる。毒に蝕まれ死を待つふたりの前にはたった一つの解毒剤…孝士は何を決断するのか!?
虎金井激闘編・完結。超人バトルはさておき、ももこと孝士の気持ちや決意をえがくには良いエピソードだったなぁと。
つーかやっぱり『潜在能力系』になっちゃうのね、孝士は。まぁそうでないと、今からどう頑張ってもあのデタラメ超人格闘家軍団には太刀打ちできないもんなぁ(^^;;)
『いろはVS委員長』は、双方の可愛さが余す所なく表現されていた名作回でした。ライバルは一番の敵だけど、一番の理解者でもあるのだ!あるのですだよ萌え!
天々・半蔵・いろはの三角関係エピソードも読んでみたいのですが…やってくれるかなぁ。

荒川アンダー ザ ブリッジ 4 (ヤングガンガンコミックス)■荒川アンダー ザ ブリッジ 4巻/中村光/スクウェア・エニックス
大財閥を率いるリクの父が、荒川河川敷の整備に乗り出した。伸びる魔の手から河川敷を守るために奮起するリクは、父に立ち向かいニノや住人たちとの生活を守ることができるのか!
リクの頑張りよりも、拍車がかかるマリアさん最強伝説が脳裏に焼き付く最新刊。元某国工作員とかなのだろうか。
そいやリクは一流企業の経営者だったのだよなぁ…とかいうすっかり忘却していた設定を思い出しました。執着は愛情の一形態だと、不器用親子は早く気付くといいですね。
しかし謎の黒幕っぽいアレは、「ひょっとしてニノの父とかだったりするのかなぁ?」というありがち予想。あるいは村長の中の人とか!?

少年探偵犬神ゲル 4 (4) (ヤングガンガンコミックス)■少年探偵犬神ゲル 4巻/ゴツボ☆マサル/スクウェア・エニックス
殺し屋組織の内部抗争編・完結。と同時に第一部完…って、アレ?やっと面白くなってきたと思ったのに…でも殺し屋編は何がしたかったのかイマイチ分からなかったような。姫ちゃんは可愛かったけども。
ソリャそうと、『探偵事務所に所属する、下僕扱いの巻き込まれ型少女』という点で、マリーは弥子(@ネウロ)と同病相憐れむ的に仲良くできそうではないかと思いましたが、よく考えると弥子も『常識』の範疇からは外れているので、マリーの気苦労が増えるだけだろうと考え直しました。