7SEEDS 10 (フラワーコミックスアルファ)/田村由美/小学館

7SEEDS 10 (フラワーコミックスアルファ)生存者を求め旅を続ける花たちが辿り着いた地下施設。だがそこでようやく出逢えた秋のチームは2つに分裂して争っていた。
ハルを人質に取られて深奥部の探索を余儀なくされた花たちは、荒廃した地下シェルターを発見し、中央セクションドア前で白骨化した死体から1冊のノートを手に入れる。
そこに綴られていたのは、人類を滅びから救うためのもう一つの計画…その悲しくも懸命な日々の記録だった。
常考えられる『地下シェルターへの避難』はやはり行われており…そして悲劇へと至った。新展開はその『すでに喪われた命の物語』。いやもー次から次へと目の離せぬ展開を!
誰もが渾身で、懸命で、けれどもかけがえのないものが次々に喪われてゆく極限状態。それでも最後に残り、損なわれない『誇り』。
著者氏の作品ではよくえがかれるテーマですが、それを『プロ意識』という形で表現したのが今回のエピソードで。
たとえ辿り着くのが破滅だったとしても、彼らが掲げた『誇り』が、どうか汚されることなく貫かれるようにと祈りながら、次巻の刊行を待ち望んでおります。