蒼のサンクトゥス 5巻/やまむらはじめ/集英社

蒼のサンクトゥス 5 (ヤングジャンプコミックス)追い続けた背中の先にあるものを掴もうとした治基。寄る辺なき心の『居場所』を求めた日奈。
様々な人々の思惑と願いを背に、ついに辿り着いた<A-NEST>最深部で、ふたりが手にした答えは何であったのか。
「<A-NEST>は墓場じゃないわ 私たちが生きる所よ」
<A-NEST>の在り様自体の設定はよくあるパターンのものでしたが、関わる人々がそこに託した一つ一つの『想い』は、普遍的でありながらも目映い物語でした。
今までその思惑が謎だった司令の『目的』と、ソレを口にした時の彼の表情が、やまむらマンガおなじみの『カリスマだめな人』全開でしびれました。彼にはもっと読者に見えやすい位置から暗躍して頂きたかったですよ。
浅葉氏は当初、著者氏の作品に於ける『キ○ガイめがね』ポジションなのかと思っていたのですが、期待…いやいや予想を裏切りまともな大人だったなぁと。彼の存在で、物語の終盤の要所要所が締まったステキめがねでした。愛沙姉さまとの過去も読んでみたかったですが、残念。
次回作が楽しみ…って、そいやもう始まっていましたね>『神様ドォルズ』@サンデーGX。一刻も早いコミックス刊行を願っております。