世界の孫 2巻/SABE/講談社

世界の孫(2) (アフタヌーンKC)比類無き『お孫さん』キャラ・甘栗甘味に敗れ、地獄の反省房送りとなったマリア(幼なじみ属性)と尚和(妹キャラ)が拘束を解かれた。復活したふたりが狙うのは甘味…ではなく、自分たちを利用したイカ子(女教師)だったが、『子連れ狼』にハマり、拝一刀気分のお孫さんがふたりの前に立ち塞がったことから、学園水没→イカ子のクーデター→レジスタンスに加わるお孫さん…という予測不能な怒濤の展開に!?
日常破壊型のギャグマンガだとは思っていましたが、今巻ではすっかり非日常バトルギャグマンガへとハジケ進化していて度肝を抜かれるやら爆笑するやら。
今巻は脇キャラ、特にイカ子の大活躍に魅せられました。度を超したイカへの愛着(というかもはや崇拝)が、悪事をしても斜め上を滑空する奇行に走らせる憎めない困ったちゃん…素敵だ。でも自分の生活圏の半径10kmには絶対に居て欲しくないキャラですが(笑)
お孫さんの愛らしさには一点の曇りもないのですが、その威力のあまりの凄まじさに、キャラというよりは舞台装置としての役割が強くなってしまっているような…『究極兵器"デウス・エクス・マキナ"お孫さん』?
しかしそんなお孫さんが、ご自分の『存在威力』に関して自覚的であり、しかも(多少なりとも)悩んでいたらしいということに驚きました。
お孫さんにもお孫さんの悩みがあるのだなぁと思うと、『あんな頑是ない子に…』と、こちらもまた慈しみのお年寄り目線になってしまいます。
この先のお孫さんがどのように『世界の孫』となってゆくのか、お孫さんを取り巻く個性的にも程があるキャラ達の活躍共々、まだまだ目が離せません。