豪放ライラック 6巻／桑田乃梨子／ワニブックス

ブラコンで甘ったれな災害級ダメっ子・りらの女子校＆女子寮生活をえがいたコメディもついに最終巻。
楓にフラれた央司への対応、石蕗と高岡のデコボコ恋愛への介入、ついに結婚した兄と、それを経た後の央司との関係…そして卒業。
あれだけ『りらへの苛立ち6割に耐えつつ話の面白さ4割で読んでいる』と言っていたのに、読み終えてふと「あ、今巻は一度もりらに腹が立たなかったなぁ！」と気付きました。
いや、別にりらが突然進化してしっかり者になったというワケではないのですが、彼女も彼女なりに成長していたのだなぁと、改めて思ったりもしたワケで。
3巻読了時には、『いつかりらの奇行をかわいいと思えるような、達観した大人になれる日が来るのだろうかなぁ…え〜、5、60年後位には？』とかコメントしていたのですが、自分が大人になったというより…『6巻かけて慣らされてしまった』ような気もしたり？
というか、ようやく「りらもそれなりには可愛いかも？」と思え始めたのが最終巻ってどうなのだろうかなぁ（^^;;）
ともあれ著者氏の次回作を楽しみに…の前に、『だめっこ動物』と『888』の新刊はいつ刊行されるのでしょうかね。