あさっての方向 5巻/山田J太/マッグガーデン

あさっての方向。(5) (BLADE COMICS)すんでの所で網野と遭遇し、難を逃れて兄たちと合流できたからだは、網野が祖父から受け取った『願い石』を手にして始まりの場所へと向かう。
完結。『元のさや』という意味では大団円なのですが、その後の少なからぬ愁いを含んだ終幕模様を見ると、色々と複雑な気持ちに…ですが、これからも続いてゆくであろう彼らの『未来』に何が起こるのか、それはまだ不確定なワケで…その辺りの余韻をかみしめつつ、彼らの『あさっての方向』に想いを馳せてしまいます。
とりあえず頑張れ網野! いつの日か、からだちゃんから自分のための『甘い卵焼き』を作って貰えるその日まで!
しかし右実と左枝は、あまりにも可哀想過ぎますよな…ここにきてそんな怪奇つーか神秘つーか、伝奇色を強めなくとも…(^^;;)
外伝を読んで、『人の願いを神が叶えようとしても、それは神のスケールと比すると矮小な人にとっては『大さじ』過ぎる結果をもたらすので、『神頼み』は気持ちだけにしておけ』とか、いう説話でもあるのかなぁとか思いました。
『結果』だけを求めて『過程』を疎かにすると、結局は破綻するよなぁと。