ドリームバスター 1巻/中平正彦/徳間書店

ドリームバスター (1) (リュウコミックス)主婦の道子がうたたね中に見た悪夢…醜悪な化け物に襲われる彼女を救ったのは、銃を片手にマントを羽織る勇ましい少年だった。
目を覚ました道子はただの夢だと一笑に付すが、再びその悪夢に娘と共に引き込まれた時、再会した少年・シェンからそれがただの悪夢ではないと告げられる。
地球とは遙か遠く離れた世界にある惑星『テーラ』。そこで死刑囚を被験者として行われたある実験の結果、意識だけとなり特殊な力を得た死刑囚達が時空の穴を抜け、地球へとやってきた。そして宿るべき肉体を求めて地球人の夢を渡り歩いて災禍をもたらしているという。
シェンの言葉に半信半疑の道子だったが、自分が無くした過去の記憶に全ての『鍵』があると知らされてそれを追い始める。そこにあぶり出された彼女の『閉じられた記憶』とは?
宮部みゆき原作の小説をコミカライズ。小説刊行時に読んだという知人に「面白い?」と聞いたら「イマイチ(笑)」と帰ってきたのでどんなもんかなぁと思ったのですが、中平氏のダイナミックなアクション描写により、ありがちで地味な話(失礼)がいい具合に派手に仕上がっております。
…いや、まぁ『ファンタジー』としては微妙な線ですが、きっと小説版だと道子の心理描写なんかに力が入っているのではなかろうかと予想。
…ちうか「そこはかとなく『破壊魔定光』と似たシチュエーション?」とか思ったのは自分だけではないはずだ(笑)
とりあえず2巻の展開を見てから今後も購読するかを決めようかと思います。