のだめカンタービレ 11巻/二ノ宮知子/講談社

のだめカンタービレ(19) (KC KISS)何故かついてきたジャン&ゆうこと共に、ウィーンに降り立つのだめと千秋は、留学中の清良と再会。
そしてアパルトマンの仲間・ターニャとユンロンは音楽人生の進退をかけて、清良も出場するという国際コンクールへと挑む。
真剣であればあるほど激しくぶつかる音楽や恋の壁。しかし一喜一憂して悩みながらも一歩ずつ前へ進んでいく、それぞれの葛藤や成長が調和して響いた最新刊。
前向きに遠恋と向き合う清良とのだめや、曖昧だった黒木への恋心をはっきりと表現し始めたターニャなど、『先ず音楽ありき』でそれに根ざした恋愛エピソードは独自の味わいがあって興味深かったです。今後も『どちらか』という追いつめられ方ではなく、『どちらも』というアグレッシブな姿勢で、音楽と恋をエンジョイする彼女らを見ていたいものです。
あとジャン&ゆうこ…おめでとうバカップル(笑)