猫mix幻奇譚 とらじ 1巻/田村由美/小学館

猫mix幻奇譚とらじ 1 (フラワーコミックス)作物を、家を、そして人間を食らう悪しき『ねずみ』。人に仇成す『ねずみ』たちと闘い、英雄とまで呼ばれた武将のパイ・ヤンは、『ねずみ』に攫われた息子のリオを捜す旅に出た。
その供は、猫mixのとらじ…『魔法のねずみ』により半人型に変えられ、二足歩行で人の言葉を喋るようになった、リオの飼い猫だった。
いやも〜とにかくとらじの愛らしさがハンパないです。ふかふかもふもふの外見もですが、耳が折れ曲がったり舌が出ていても気付かない所とか、いかにも猫な仕草なんかがもーたまらぬですよ。
先ず、『旅を始めてそれなりの時間が経ち、パイ・ヤンととらじの間には確かな信頼関係が築かれている』状態の話がえがかれていて、その後で改めてふたりの出逢いや旅の始まりからが語られる構成なのですが、パイ・ヤンのとらじを軽んじる気持ちや、とらじのパイ・ヤンに対する「キライ」がどのように「ボクのお父さんだったらいいなぁって」に変わってゆくのか、今後語られるふたりの旅の一歩一歩が楽しみでなりません。