08/10/8〜10/14

■ 『サナギさん/6巻』

サナギさん 6 (少年チャンピオン・コミックス)

サナギさん 6 (少年チャンピオン・コミックス)

どこまでも続いて行きそうな空気を感じさせつつ最終巻。
著者氏が巻末に語った『終わりを思う切なさ』は、けれどそこで『終わり』ではなく、きっと『その次を思うワクワク感』へと続いてゆくのではないか、だといいなぁ、という気持ちになりました
ソリャそうと、『交通安全.4』の『そこへカボチャの馬車がドーン!!!』でマジ吹きしました。ボーボボの時も思いましたが、この自分の『○○がドーン!』ネタへの耐性の弱さは何に起因するモノなのだろうかと?

■ 『12月生まれの少年/1巻』
12月生まれの少年 1 (1) (バンブー・コミックス)

12月生まれの少年 1 (1) (バンブー・コミックス)

サナギさんとのお別れと同時に、物思う少年の新しい物語が始まりました。
サナギさんともずくの中間にいそうな彼を通して見える日々の姿は、新しくも懐かしく、暖かいのに少し寂しい、けれどやっぱり目映い世界です。
自分も同じく12月に生まれて、けれど彼の過ごした時節を遠く過ぎ去ってしまった者として、その進行形の『日常』を暖かい目で(笑いつつ)見守ってゆきたいと思います。

■ 『海街diary/2巻』
海街diary(うみまちダイアリー)2 真昼の月(フラワーコミックス)

海街diary(うみまちダイアリー)2 真昼の月(フラワーコミックス)

まだ少女なのに、すずは凛々しくていい女だよなぁ…頑張れ風太、伸ばす手が身丈よりも高いほど、少年はいい男になってゆくのだよ!<聞いた様な口を…
「いや、この人悪い人ではないのだがなぁ…」という距離感の親族に対する気持ちの描写がリアルなのが、読んでいるこちらのアレコレを喚起させるのが、感慨深かったりしんどかったりする作品です。
そのあたりもひっくるめて『家族』と暮らしている進行形の人々の偉大さを感じたり…いや、正直今もその『家族』というのがどういうモノか、今イチ理解出来ていなかったりもするのですが。
自分が過去にいたのは『家庭』というよりも『デスマッチのリング』であったため、『家族』というのがどんなものかが今イチ実感出来ないのですよな(^^;;)

■ 『メテオ・メトセラ/9巻』
メテオ・メトセラ (9) (ウィングス・コミックス)

メテオ・メトセラ (9) (ウィングス・コミックス)

事件、あるいは試練としてのエピソードは決着したものの、全ての根底に横たわるユカの問題が最後に残され…物語は大詰めですが、いやもう本当にどこへ着地するのだろうなぁ、この物語。
彼の心は確かに動いた…けれどその魂はより孤独な場所へと向かっている。
願わくば最後にたどり着く場所で、全ての人々に幸あらんことを。