09/5/14〜5/19

■ 『さよなら絶望先生/17巻』

さよなら絶望先生(17) (講談社コミックス)

さよなら絶望先生(17) (講談社コミックス)

誰かが押したスイッチにより、『巻き込まれる』『煽る』『逃げる』を繰り返す逃走人生が続きます。二拍子目は『有無を言わさず殴る』、『論点をすり替える』、『見なかった振り』、『身代わり人形を差し出す』などにすり替わることもしばしば…全てを忘れることだけが、自分にできる精一杯の『ダメ一矢』です。
そんな削りまくりの日常に絶望した!早く3億円を当てて『くう』『ねる』『あそぶ』のステキ三拍子な生活を繰り広げたい!そんなシュレディンガーの宝くじ。
「自分の役だけ やればいいんだよ」の晴美の言葉が、何だか感慨深かったり、逆に恐怖でもあったり。晴美×千里な百合マンガを、誰か同人で描かないだろうか? 自首者募集中。
『一人でどこまで食事できるか』の飛距離は、『焼肉』をクリアして以降『しゃぶしゃぶ』が達成出来ていません。その前に『バイキング』かとも思いましたが、どちらの方が高いスコアなのだろうなぁ。

■ 『魔法先生ネギま!/26巻』
魔法先生ネギま!(26) (講談社コミックス)

魔法先生ネギま!(26) (講談社コミックス)

世界の謎に迫りつつ、日常サービスも盛り込み、伝説な人々も巻き込んで、舞台はお約束の師弟決戦へ!
「最終決戦だけで『単行本なら14巻分』だと、最初からやったら全20巻分位?」なネギ父の過去ダイジェスト完了。うーん、やっぱ読んでみたいなぁ。テオドラ姫様とラカンの関係が非常に萌えツボですよ。過去もいいですが、現在もいい感じでたまらんちうか。そんな体格&歳の差萌え。
「きみは君自身の罪の重さに耐えきれるのかい?」という、(過酷であろう)過去を思い出した後、アスナがどうなるのか…その彼女は以前エヴァに返したのと同じ言葉を紡ぐことはできるのか?
その辺りはまだ先の話になりそうですが、来るべきアスナの正念場を思うと心が騒ぎますなぁ。長編ならではの醍醐味で素晴らしい!(読み返すのが大変ですが)

■ 『星は歌う/5巻』
星は歌う 第5巻 (花とゆめCOMICS)

星は歌う 第5巻 (花とゆめCOMICS)

そっと近づき、ぎこちなく触れ合うサクヤと千尋の心。けれど千尋が抱く傷は裂けたままで、その暗い亀裂がサクヤをも呑み込む…。
全てがそうではないにせよ、人が人に優しくするのは、人が人から優しくされたいと思うから。それは浅ましく恥ずかしいことかもしれないけれど、決して悪いことでもいけないことでもない。それを求める心を糾弾するのではなく、それを受け入れて想いを投げて受けとめること…それで優しく回る世界もあるのだと気付いて欲しい。本当は在りもしない『本物』だけにこだわって心を閉ざし、自分と相手を追い込んでいくだけの痛ましい『世界』で、ひとり泣き続けるよりも。
「そんなに絶望しなくても、誰の許しが無くても、一人で立って歩いていける道はあるんだけどなぁ」と思いながら、それでも誰かの差し伸べてくれる手や、『赦し』が必要な時もあるとは知ってはいるのです。
けれども年若き彼らは不器用に真っ直ぐで、全力でもって壁にぶつかってしまう。その華奢な体と心が痛む様を見るのは何とも心苦しいのですが、物語の外に在る身では傍観するのみで。
『その頃』にだけ持ちうる潔癖なまでに純粋な心が、葛藤の果てに得るであろう答えと、そこへと至る茨の道の在り様がいかなるものか。続巻も心待ちにしています。