09/7/14〜7/18
■ 『BILLY BAT/1巻』
- 作者: 浦沢直樹,長崎尚志
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/06/23
- メディア: コミック
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かつて軍人として日本に赴任していたケヴィンは、その時目にした何かを無意識に模倣してしまったのではないかと危惧し、それを確かめるべく一路日本へ。
戦後の復興に沸き立ち、混沌の最中にある日本…そこでケヴィンが出逢う人々と、何もかもを巻き込み蠢く陰謀の影に潜む謎の組織。全てを嘲笑うようにひらめくコウモリの影は、ケヴィンをいかような『真実』へと誘うのか。
『MONSTER』に続き、再び主人公は『逃亡者』。権力も寄る辺ももたぬケヴィンが巻き込まれた謎は、彼の手足を瞬く間に絡め取り、その身をあまりに暗く深い奈落へと引きずり込もうとする。
核心にあるであろう大いなる謎と、物語を象徴するビリーバットに隠された秘密へと募る期待。そしてそこにまつわる魅力的な人物たちとの触れ合いとすれ違いの物語。
読み手を掴む仕掛けと語りは十全の新作。あとはこの大きな風呂敷がどのような形で広げられ、いかように美しく畳まれるかが興味深く…そしてその魅力とスケールの大きさ故に不安でもあり。
ともあれ続巻をドキワクしつつ待ちたいと思います。
■ 『獣臣蔵/1巻』
- 作者: 倉田英之,館尾冽
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2009/07/17
- メディア: コミック
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…ダメだ! 面白いと思う部分は何を書いてもうっかりネタバレしそうで、上手くあらすじが書けませんYO!(^^;;)
特にキラと○○○○の出オチっぷりが尋常でないし、○○○○に至っては名前がもうオチだしなぁw<このダメ〜ンでデタラメな凶(強・狂)悪主従が一番好きで(笑)
今はまだ『貧弱な坊や』というか、活躍の場が『扉絵の入浴シーン』位しかない主人公(<ひどい形容)の在り様がもどかしくはあるのですが、はっちゃけた設定やネーミングや異能バトルの割に、やっているのは王道物語っぽいので、恐らく今後の伸びしろが大きかろうと期待しております。
てか、本当に『内容の大部分がすっぽんぽん』だ!(笑)
つーか館尾氏の描く女体の素晴らしくいやらしいこと!<何ちう言い草(^^;;)
特に凛々しい意思に清楚なお顔立ちなのに、脂の乗った喜久子(しかも幼女の母!<ダメ視点)のアレやコレが…たまらんですなぁ!(エロおやじ)
あと、千里眼メガネっ娘ゴールディーがツボ(分かり易い)
ですが全体的に幸薄そうな彼女らの行く末が心配でたまりません。本家ネタ通りにやると、大願成就でも全滅ルートに…あ〜、死ーぬーなーよー!!!(T▽T)
■ 『絶対可憐チルドレン/17巻』
- 作者: 椎名高志
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2009/07/17
- メディア: コミック
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だが今巻の萌えMVPは、巻末描き下ろしのメアリーで。
あんな出来事など平気でスルーできるイケイケ系かと思っていたのに、何ですかあのギャップ萌え極まる恥じらい具合は…か、可愛い!!!
繰り返しの孔明ネタが異常ツボで笑えました。仲人最強伝説!?
んで、もっともらしいお題目をぶち上げた直後に「これを面白がれない奴は、自衛隊にでも行ってしまえ!」と断言した賢木は、読者の気持ちをよくぞ代弁してくれた(笑)<まぁでもソレに冷静に(心の中で)突っ込んできてくれる周囲のスタッフ皆さんのおかげで、バベルはまともに機能しているのだよなぁ、きっと
■ 『神様ドォルズ/5巻』
- 作者: やまむらはじめ
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2009/07/17
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匡平を偏愛するまひる(高慢強気で強力な隻でトランジスタグラマーでニーソなおにゃのこ!)の衝撃的な登場には、完璧にヤラれたというか、心の色々な何かが握りつぶされたというか…た、たまらねぇ!
『ツンの全てが他者に向けられ、デレの全てが意中の人に向けられる』って、凄いタイプのツンデレだ!<やー? でもまひるはツンデレともヤンデレとも言えぬバランスだよなぁ。あえて記号的に言おうとすると何になるのだろう?
あの阿幾すらも圧倒した『存在』である彼女が何故、そこまで匡平に執着するのか…ももももの凄い気になりますよ! 早く次巻! 読ませて次巻!
とかいう衝撃展開(と存在)に押されがちな詩緒ちゃんですが、そんな彼女の『小さな恋(未満)のおはなし』から見えた、その表情やしぐさや決意の細やかな描写は、とてもとても愛らしく可愛らしく。
ずうっとお兄ちゃんラブだった彼女が、初めて意識した歳の近い男の子・透。
束の間の逢瀬でふたりの間に芽生えたものは、まだ恋とは言えずとも、詩緒の心に新しいときめきと、隻としての純粋な決意と成長をもたらして…。
謎は深まり状況はより過酷な方へと進む物語のなか、『未来』を担う詩緒が透との間に通わせた何かが、この先にある困難から彼女を奮い立たせるものになると信じています。
オマケマンガで触れられたネタは、いずれ全て読んでみたいものです。
そいや応募者全員サービスに応募し忘れてたヨ…小冊子が…orz
■ 『あずまんが大王/2年生』
あずまんが大王 2年生 (少年サンデーコミックススペシャル)
- 作者: あずまきよひこ
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2009/07/17
- メディア: コミック
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今巻も描き足し描き直し多数で、つい電撃版も読み返してしまう罠が発動。
『IT』は、いまだに「インターネットテクニック(笑)」と言ってしまいます。
「みんな死んでる…」(に限らず大阪ネタ全般)の破壊力は、今読んでも衝撃と爆笑が走りますよ。
でもってやっぱりちよ父は最強最高で! 新規ネタでも大活躍で、ファンとしては嬉しい限りです。
こうなるともう、新作分もOVAとかでアニメ化されないかなとかいう願いが…お願い小学館さん! しかし複製原画セットは応募したいものの、そのためだけに雑誌を買わねばならぬのが正直辛い…てかマジ金がないので、知り合いで持ってるヤツを探すか<ダメ貧乏
■ 『おやすみプンプン/5巻』
- 作者: 浅野いにお
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2009/06/30
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…ってゆうけど、じゃあ君は、何を望んでいるの?
『受けとめがたい現実』というのは、思い出したように突然進路に横たわってきたりします。何度もそういうのと向き合わされて経験を積むと、時間を味方にソレを乗り越えたり、軸をズラしてスルーしたり、見なかったことにして踏みつけたり、単純に逃げたり…と、人は色々な方法で『直撃大破』を避けられるようになるワケです。
まぁ『直撃大破』を繰り返し、その痛みに慣れたり、慣れすぎて感じなくなったり…という対処(つーか耐性)ができたりする場合もあります。
ともあれ誰しもどうにか折り合いを付けているのですが、それが上手くできない人もいる。それが大人ならばある程度の自己責任だと突き放して見ることが出来るのですが、子供だとその『逃げ場の無さ』に過去の何かを思いだしてしまい、うっかり絡め取られて引き込まれてしまうというか…。
どうしてもどうしても堪えられなければ、大声で泣き叫べばいい。多分それは子供に許された、たったひとつの盾だから。そして脆いソレが砕けたら、今度はどこへでもいいから全力で走り出せ。
影はどこまでも付いてきて、壁はまたすぐそびえ立つけれど、流れる景色はそれまでと違った何かを、きっと目の前に広げるだろうから。
■ 『LEGAの13/3巻』
- 作者: やまざき貴子
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2009/07/10
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新元首の奥方の話(というか人となり)がかなり好きなので、エピソードの終盤が告白という名の『説明』になってしまっていたのがもったいなかったなぁと。もう少しエピソードをふくらませて3話位で読みたかったモノですが、そうすると様式が崩れるのか…残念。
つーかやっぱりあの書き込みは、この版型だと辛いですよ。A5版が理想?
■ 『人形宮廷楽団/2巻』
- 作者: 由貴香織里
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 2009/07/17
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永久に美しい女王を戴く絢爛たる都で、エレスが知った真実のかけらとは?
早々にラスボス登場かと思いきや、まだまだ複雑そうな事情は伏せられたまま。しかし謎多きルチルの過去や目的の一端が明かされたことで、人物と物語の吸引力が増したなぁと。あとエレスのヒロイン力も(笑)
以降は琥珀とグィンデルの過去や目的も明かされるのでしょうかね?
女王のドSっぷりは萌えますが(え〜?)、デザイン的には赤毛そばかすっ子の方が好きですな〜。
■ 『新 花のあすか組/8巻』
- 作者: 高口里純
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2009/07/08
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あらゆる勢力図を書き換えて出塾したあすかは日常へと帰還するが、そこではまた新たな敵と闘争が彼女を待ち受けていた。
『側近「左」』編が完結。その余波を引き受けつつも新展開な『ネット学園』編は、新勢力が登場したり全中裏の勢力図が書き変わったりしていてものすげぇ面白そうなのに、「新たな戦いは始まったばかり」で終了て…えぇぇぇ!? 何故ぇ!?(T皿T)
もうとにかく残念無念の一言につきます。でも、かつて「これでもうおしまいかぁ…」と思っていたのが『新』として復活したように、いつかまた復活する日が来ることを心の底から願っています。
巻末のあすかの「またな!」の言葉を信じておりますよ〜!!!(T▽T)
■ 『アンダー ザ ローズ/6巻』
Under the Rose 6―春の賛歌 (バーズコミックスデラックス)
- 作者: 船戸明里
- 出版社/メーカー: 幻冬舎コミックス
- 発売日: 2009/05/23
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後に続くのはまた、従来通りの表向きは穏やかな日々のはずだった…けれど、スタンリー家に向かおうとするアーサーと息子達に、アンナが同行したいと言いだしたことが、ロウランドの『日常』という水面に大きな波紋を広げる。
20年の時間をかけて、様々なもの越しで互いの想いをすれ違わせ続けてきたアーサーとアンナが、ついに『夫婦』として直に語り合う時が来た。
あー、うわー、言われてみりゃそうだよなぁ…ウィリアムの行動はその『大前提』が壊れてしまっていることを、その痛みから母を守るためのものだったのか。
だがソレが水泡に帰した今後、ウィリアムがどのような行動に及ぶのか…ブレナン先生がコレ以上酷い目に遭わなければいいのですが…(まぁ事実が周囲に露見する日は、いずれ来そうですが)
重い本編はさておき、今回の巻末はアグネスさんのなれそめと、グレン家の新しい『家族』のお話。面白ほのぼので和みましたよ〜。魔除けアップリケて(笑)
子猫を通じてちょっぴり大人の階段を登ったキティとクレアが愛らしく。将来は立派なレディだ!…だ?<凄いレディになってしまいそうですが(^^;;)