09/12/17〜12/19
■ 『エア・ギア/27巻』
- 作者: 大暮維人
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/12/17
- メディア: コミック
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「んー…アリなのコレ?」と現実の物理法則について考えてしまう空中バトルですが、画面の迫力によるハッタリと流れに素直に身を任せた方が燃えるので、あまり考えない事にしました。
離れているのに近くに感じるイッキを想うリンゴ。
そんなリンゴを、より先へもっと遠くへとソレばかり見つめて全力で駆け続けてきたイッキが、置き去りにできない『大事なモン』と気付いて手を伸ばそうとする様。ふたりの絆が深まるエピソードが、物語進行といい具合にマッチしていたのも熱かったです。てか胸キュン。
ネコミミなフレイヤのあざといサービス(笑)とギャグにも掴まれたのですが、褐色半裸でおでこちゃんのスカラベがエロ可愛くてたまらぬなと。
ホントにもー、あらゆる萌えのバリエーションを次から次へと打ち出してくれますなぁ著者氏は。いつもごちそうさまです!
■ 『タブロウ・ゲート/5巻』
- 作者: 鈴木理華
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2009/12/16
- メディア: コミック
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「あー、来世を選べるなら自分もタブロウになって、レディちゃんの下僕として側でそのナマイキ可愛さを愛でつつ支配されて、傍若無人さに振り回されたりすげぇ無理難題に困らされながら、でも「Yes,master!」とか言って心の底からお仕えしたいなぁ!」…と、結構マジで思う昨今です(もうダメだ)
縁日話では、待ちに待ったJコンビがオモロ大活躍。てか宮崎ネタwww
相変わらず双方勘違いのまますれ違う人々が面白過ぎるのですが、いずれどうやって合流するのだろうなぁアレは?
…あと、やっぱクビになったろうなぁ仕事(^^;;)<まぁ、あのふたりはどんな境遇でも楽しくやっていけそうなので心配はないのですが
続く海話では、もう何はともあれパメラの悩殺水着姿と、何かもーイロイロ分かってるなぁ!という著者氏グッジョブなスク水で浮き輪のエレナ(「はくちょさーん」のコマの愛らしさ!)に転げました。
「FFでこんなキャラいなかったっけ?」な(失礼)、謎の少女の正体が気になりつつ、また次巻待ちかー…ぐあー、続きが気になる!
そんな割とリラックスした流れの中で全体を引き締めるような、予想違わぬ
で、今巻で印象的だったのはレディちゃんと翔の問答。
彼の誠実でまっとうな『結論』、そしてそれを導き出せる彼の在り様には、何か勇気を貰ったような気持ちになれました。単なるゲストキャラではなく、彼には今後も『本編の一員』としての活躍を期待したい所です。
■ 『放課後のカリスマ/3巻』
- 作者: スエカネクミコ
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2009/11/30
- メディア: コミック
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クローンを『家畜』同様と語る、受け入れがたい理事長の価値観。けれどその酷薄な事実こそが、作中での揺るぎない世界観。あまりにも残酷な『現実』を体験するクローンたちを待ち受ける『真実』は…。
反勢力(?)の襲撃をほのめかしていた理事長ですが、事態の黒幕は彼なのか否か? どちらにせよその目的は何か?
また、『全ての終わり』を望む『無慈悲な襲撃者たち』、彼らをそうたらしめた背景とは何なのか。驚くべき事態の急変と圧倒的な加速。そこに内包される、なおも尽きぬ謎に興味はより深まる一方です。
■ 『少年怪奇劇場/上巻』
- 作者: なるしまゆり
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2009/12/26
- メディア: コミック
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作中で語られる『日常』は、読み手の理解の範疇にありながらも『不可思議』。そんな事象の中に生きるのは、少し特異であったり、逆にあまりに普通であったりする少年少女。けれど年齢・性別・時代を問わず、彼ら全てに共通するのは…時に憂い揺らぎながらも、みな生きることや向かい合う人に対してひたむきで誠実である、強い芯を持つ人々だということ。
些細な事象やフレーズを印象深く興味深く、幾重にも丹念に組み上げ織り上げて、愛おしく大切なものを綴った掌編の数々。
その魅力は10年(なのかもう!)を経た今、多少なりとも擦れた価値観を身につけた今の自分をも再び虜にする力を秘めていて、本当に素晴らしい物語は経年に耐える力を備えているのだなぁと、改めて感服&感動させられました。
そして、そんな『少し大人になった』読み手に応えてくれるような、『終電時刻』の追加エピソードにまた、心振るわせられました。
人が生きていることの、『あたりまえ』さの凄さ。端的な言葉にすると大仰に見えてしまうそれを、体温が伝わるような近さで伝えてくれる作品群でした。
…しかし『少年魔法士』の新刊はいつ刊行されるのだろうなぁ…(遠い目)
■ 『人形宮廷楽団/3巻』
- 作者: 由貴香織里
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 2009/12/18
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生と死で隔てられたはずの旧知との再会で、明らかになる楽団員たちの過去。秘密の開示は新たな秘密の存在を示し、窮地から更なる窮地へと渡る彼らの活躍が、次へ、その次へと読み手を誘ってゆく…それぞれのエピソード(ゴシックロマン的因縁話)は、まぁ毎度の著者氏作品の定番ノリなのですが、前述の組み上げ方をされると否応なく興味を惹かれてしまうのですよな。上手い。
しかし『コウモリ仮面の修道女姿』には、シリアスな場面のはずなのに、あまりの『いかにも』さにウッカリ吹き出してしまったなと。てか、意味ないだろあの仮面www<まぁソレが『様式美』というモノだよな?
■ 『絶対可憐チルドレン/19巻』
- 作者: 椎名高志
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2009/12/18
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改めて皆本を『異性』として意識することで自分の気持ちを再認識した薫の、初恋思春期全開なトキメキと逡巡っぷりが愛らしいの何の〜!!!
そんな『少女』としての成長に加え、パンドラの本拠地から脱する際に澪へと向けた言葉…『バベルの特務エスパー』として負う立場と責任を自覚しながらも、澪たちのことも大切に想っていると語る彼女の少し大人びた瞳と態度に確かな『成長』を感じ、皆本でなくとも「よくぞここまで育って…」と、妙な(エセ)父性的愛をも覚えたり。
皆本との『(色々な意味での)リアルデート』の被害(笑)に遭った葵の不憫可愛さもグー。うっかりメインにされても心細さで半泣きになる姿もまた!<例え無意識の計算でもアリですよアリ!
クールに見えるのに実は誰よりも情熱的で、心許した相手には人一倍情に厚い紫穂の言動もたまらぬですなぁ…やはり『チルドレン』は3人揃ってこそ最強!
番外登場の『ザ・リトル・マイス』たちの本編登場も期待しております<…が、アレをどうやって本編に噛ませるのだ!?