10/4/15〜4/24

■ 『現状で普通に感想を書いていると、延々と積んでいる未読本がなくならない(てか、その時間を使って読め)』…ということに今更的に気付いたので、以降なるべくコンパクトにまとめるべく努力しようかと。
(ちうかそもそも[comic]からタグを変更した意図がソレだったよな…)



■ 『君と僕/8巻』
君と僕。 8 (ガンガンコミックス)

君と僕。 8 (ガンガンコミックス)

巻を増すごとに洗練されている、5人組の愉快で軽快な掛け合いが秀逸。
憧れのお姉さんと、姉妹と、幼なじみと。各々の関係を濃密に、けれど軽やかにえがき、それだけで独立した世界を見せてくれた要の初恋話の、透徹した麗しい切なさに胸が痛みました。

■ 『戦国妖弧/4巻』
戦国妖狐(4) (BLADE COMICS)

戦国妖狐(4) (BLADE COMICS)

かけがえのない存在を奪われた深い悲しみと強い怒り。心に刻まれた傷が真介を魔剣士として覚醒させる…が、「まぁ、『本質』というのはそう変わらぬものだよね」という点で少し安堵。芍薬が好きだった真介は、まだそこに居る。
様々な点でかなりイカす『山の神』の、聡明で寛容なる態度。しかしその情け深さと表裏の酷薄さ。…などと、安直に感じてしまう『人の価値視点』を超越する、その言動と存在感が表現する『神たる在り様』には、「ああ、これぞイメージする『日本の神さま』だ」と思わされました。『在るがまま』の強さと美しさに感じる陶酔と畏れ。こんなんをえがける著者氏は本当に凄いなぁと。

■ 『雨無村役場産業課兼観光係/3巻』
雨無村役場産業課兼観光係 3 (3) (フラワーコミックス)

雨無村役場産業課兼観光係 3 (3) (フラワーコミックス)

初めての『お祭り』と、青春時代の終わり。けれど人生は…いや愛おしき『日常』は、これからも明日へと続いてゆく。変わりゆく日々の中でも、変わらぬ友愛を残したままで。
完結。いずれみな随分と歳を取って白髪になり、「あの頃は…」とか縁側で語り合ったりする3人の姿が幻視できるような、温かい終幕でした。
少年少女の『初恋物語』を双方の視点からえがいた読み切り連作も素敵でした。てか、ツカサ視点での『幼女ミイナ』とのやりとりと、その結末が萌えすぎてたまらん! あんなシチュエーションでそんな言葉を言われたら…落ちる! 絶対落ちるって!!!

■ 『町でうわさの天狗の子/6巻』
町でうわさの天狗の子 6 (フラワーコミックスアルファ)

町でうわさの天狗の子 6 (フラワーコミックスアルファ)

誰よりも近くにいて分かり合っているけれど、友達でも恋人でもない秋姫と瞬の距離感に、もどかしくもたまらぬ愛らしさを感じて床を転げます。
秋姫周辺の女の子たちの恋心も可愛らしく愛おしく…頑張れ女の子!
そして男子は、もう少し分かり易く優しくしてあげて下さい(笑)

■ 『イエロードラゴンがあらわれた!/1巻』『最強の霊獣を召喚したらば幼女が登場! しかも幼女が主人で召喚者が従者(笑)』…とか言われたらもう! しかもカバーの、金短髪に緑の瞳でおでこちゃんなちびっ子の幼女絵が愛らし過ぎだったので即買いしたじぇ☆<偏った趣味
本編はちょっとお馬鹿さんなほのぼのコメディで、ほんわりいい感じ。
とにかくきみどりの可愛さで和み癒されました。ふぃ〜、満足。
このまま愉快な仲間を増やしつつマッタリぼんにゃり進むのか、あるいは長編展開へとシフトするのか、1巻ではまだ先の読めぬカンジですが、どちらにせよ続巻を楽しみにしております。

■ 『絶対可憐チルドレン/21巻』
絶対可憐チルドレン (21) (少年サンデーコミックス)

絶対可憐チルドレン (21) (少年サンデーコミックス)

三者三様の『お年頃』っぷりがいじらしいチルドレンに加え、レディーとしてちょっぴり大人になった(?)初音の変化が…いい!
ある種『二次創作的if』展開な、パンドラ組の学園生活参入も面白く、飽きさせない(しかも美味しい)展開を、毎度毎度よくこれだけ注ぎ込んでくるよなぁ。
なおもヲタとして進化を続けるパティさんのディープな腐女子っぷり(だが漢らしいw)には今巻もシビれました。アレほど高いスペックを持ちながら男湯を所望とは…いや、でも読者としてはやはり女湯描写でお願いしたく(^^;;)
巻末おまけでも爆笑。てか作外よりむしろ作中的に、紫穂と宇宙のお姫様(笑)の関係はどういったモノなのかが気になったり(出逢いの経緯とかw)

■ 『エア・ギア/28巻』
エア・ギア(28) (講談社コミックス)

エア・ギア(28) (講談社コミックス)

vsスレイプニール戦が決着。一の力を百にも千にもする、仲間の結束。そしてひとつをみんなで分け合うことで、遙かに深まる『家族』の絆。
ベタだけれど決してチープではない、それぞれの情感が濃密に結びつくエピソード描写に心惹かれますよ。きちんと語られるベタ展開には、『王道』ゆえの強さと説得力が満ちているよなぁと。
しかし褐色半裸でおでこちゃんなスカラベは、このまま『解説役』で終わるのがもったいないキャラだったなぁ…再登場&バトルでの活躍を希望。

■ 『xxxHOLiC/17巻』
×××HOLiC(17) (KCデラックス)

×××HOLiC(17) (KCデラックス)

過剰な色気(主に女子向け)を振り撒くワタヌキのヒロインっぷりは、アレはアレで凄いなぁと思い始めた『籠』版。ヤツの体にはきっと血の代わりに薄荷水とか流れてるよなぁ(まー登場キャラ全般的にそんなカンジですが)
ああ、あと受け取った指輪を迷いなく左手薬指に嵌めに行ったドウメキの読者サービスっぷりがスゲェなと思いました。ああいうのをてらいなくやってのける厚顔な『様式美』は、実は嫌いではありません(笑)<まー萌えはしませんが
今巻は再登場の女郎蜘蛛のエロ可愛さが激しく眼福でした。仕草のいちいちがたまらんですよ(特に「あー、つまんない」のポーズが秀逸!)。いいですねぇ唇ぽっちゃり系!
クール(つか無機系)デレな八百比丘尼との直接的なやりとりも見てみたかったなぁという百合幻想。一応男子向け雑誌に掲載しているワケだし、そっち向けのサービスもフォローして頂きたいなと希望したり。

■ 『荒川アンダー ザ ブリッジ/10巻』
荒川アンダーザ ブリッジ 10 (ヤングガンガンコミックス)

荒川アンダーザ ブリッジ 10 (ヤングガンガンコミックス)

カバーと中表紙のステラの愛らしさでノックアウトの最新刊。
「マジ行くんだ金星!?」という、「え〜?」と「うぉ〜!」の狭間な展開に於ける、河川敷住人たちの驚き過ぎる行動力コントのノリと勢いに爆笑。と、同時に折々で語られる『いい話』なエピソードにグっとくる最新刊。
ニノさんの『お姫様だっこ』(リクより先にマスターwww)などを含む、その潔い言動の数々にシビれました…ヤダ…そんコトされたら…大好きになっちゃうじゃない!<ミラクル☆亀有☆で乙女モード
そしてアマゾネスに対する思いやり溢れた態度により、自分の中での星株が上昇絶頂! 「自分が一番好きな人」ではなく、「自分を一番好きな人」を選ぶのも、幸せへの道かもよ?
…とかいう緩い気分を嘲笑うような、驚天動地のドシリアス展開で次巻へ引き…えええ、何この超絶クライマックス展開! 更には激しく続きが気になる所で、あえて笑える外伝とかを突っ込んでくるこの構成…ゴイスじらしプレイ!?
放映中のアニメ版もか〜なりいい具合で、録画保存決定ですよ<すまん…DVDを買う金がない…orz