10/7/29〜7/30

■ 『ディーふらぐ!/3巻』

ディーふらぐ!? (MFコミックス アライブシリーズ)

ディーふらぐ!? (MFコミックス アライブシリーズ)

今日も今日とてキテレツな遊びに興じる『ゲーム製作部(仮)』の面々。
しかし『5人目』の部員が現れたり、部長の『袋』を巡る一般生徒をも巻き込んだ壮絶な(いや、色々な意味でな…)ゲームバトルが勃発したり、「てっきりネタ的な名前だけのキャラかと思ってたら、ナニこの超正統派純粋ヒロイン系!? 最っっっ高ぉぉぉ!!!」な船堀さんが登場&いきなり表紙絵な超展開。
帯文句の破壊力がシャレにならん。漢字で書けよ生徒会長www
毎回本当に『出たとこ勝負』極まりないスチャラカ展開で、しかし余す所無く随所に行き渡ったガチ本気の『くだらなさ』は寒気がするほど極大にオモロ過ぎで、マジ何度も読み返してしまう作品です(全力で褒めてます!超ツボです!)
いやでも『王様ゲーム(但し参加者2人)』での戦いと顛末は、正統派なバトルモノとしてもかなり小気味よく熱い展開で痺れましたわ。しかも馬鹿馬鹿しさと萌えもきちんと補完した仕様…著者氏は天才か!
てか船堀さん。ほんまエエ娘さんや〜。だがマジ理想系ヒロインな人物像が、リアルに考えるとその謙虚な性質が災いして『かませ』ポジションに陥ってしまっているような…。
部長のトリッキーな魅力(でも外様から見てると実は割と分かり易くデレだよね?<仕打ちは過酷ですが)や、高尾さんのいじらしさ(彼女のはツンデレとかいうほどドラスティックではなく、単に『不器用な恥ずかしがり屋さん』とかいう朴訥な愛らしさな気がしてきました)と戦うには、その純粋さだけでは…ああ、でも3人とも可愛いので、皆さんに幸せになって頂きたい!
この作品の恋愛ゲーとか出ませんかね?(超真顔)
ゲームといえば繰り返しますが、誰かマジで『うちゅうエロ本そうだつゲーム』を作ってくれんかな? アレはむしろエロインダー(地球外生命体)でプレイするのが熱い展開じゃね!? マジでマジで!

■ 『秘密/8巻』
秘密 8―トップ・シークレット (ジェッツコミックス)

秘密 8―トップ・シークレット (ジェッツコミックス)

死者の脳に刻まれた記憶を視覚化する『MRI捜査』。より複雑化する犯罪に対応すべく編み出されたその技術を駆使して難事件を解決に導いてきた『第九』は、いずれその能力を最大限に発揮すべく『発展的解消』を行う。
…と、室長である薪から告げられ困惑する第九メンバー(とりわけ青木)。
そんな最中、大型地震をきっかけとして、ある小学校で不可解な3つの死亡事件が起こる。
薪の口にした『第九の発展的解消』の布石として新配属された、元副検事の山本を新メンバーに加えた『第九』は、山本の存在に戸惑いつつも事件の真相を追い始めたが、そこには紐解けば単純な、けれどあまりにも複雑にあやなす大人と子供の善悪を跳梁する『心の澱』が張り巡らされていた。
そのルックスも性格も出身も意外だった新メンバーである山本氏と、その人物描写を通じ改めて『MRI捜査』というものの本質と、それを行う『第九』の『在り様』とを語ったエピソード。
読者が見慣れた『第九』の面子に紛れ込んだ不可解な新要素である山本氏。一見、不穏分子のそれが事件の解決へと至る段を踏む毎に、読み手にも『仲間』として認知出来ていく語りの上手さが心地よかったです。
あと、終盤での薪の本領発揮(?)な悪魔っぷりが、魅力的でありながらも恐かったなと。でもソコと根の意外な脆さの匙加減が、薪の魅力なのですよな。
薪・青木・雪子の『鈴木』を介した三角関係も、更に新たな一段を登り。物語の裏側で着実に流れる、彼らそれぞれの『愛』の挿話も興味深い所です。つーか青木が罪作りすぎる…(^^;;)

■ 『Are You Alice ?/2巻』
Are you Alice? 2 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)

Are you Alice? 2 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)

伏せられていたカード(物語上に配置された謎)は徐々に明らかになっていくが、それは更なる謎を増やしているだけで、話自体は殆ど進んでいないよなと。
ごく個人的に1、2巻は、『公爵夫人』の神の座にまで至らんごとき超弩級の激萌えでけなげな幼女っぷりを見ているだけで萌え死ねました!<ソレに説得力を持たせた、著者氏の洗練された描画力とスマートかつ趣のある心理描写はお見事の一言で。
…そして、その『最後』まで、気高きレディであり聖女であった『公爵夫人』の姿が、何とも気高く美しく…あああ…orz
そんな彼女との哀しい別れを目の当たりにしつつ、新たに登場した先代である『88人目のアリス』のミステリアスな言動に心惹かれ…てか、「この作品って本当に『女子向け(端的に言えば「格好いい男子を魅せる系」)作品』なのか?」という疑念が沸いてくるほど、登場する女性の魅力が素晴らしいのですよな。
正直、読んでいても登場する男性キャラには全く何ら情動を動かされる魅力を感じないのですが…正統ファンの方々はそこをどう見ていらっしゃるのかが気になります<嫌味とかではなく、本当にあくまで純粋な疑問としての意見です。
『大人気ドラマCD』とやらのコミカライズとのことで、元々がどんなノリと属性向けの作品だったのかが気になる所ですが、わざわざ自分で買って聞いてまで確認したいという程の興味でもないのが難ですよ。