10/8/5〜8/7

■ 『まかまか/1巻』

まかまか (1) (角川コミックス・エース・エクストラ)

まかまか (1) (角川コミックス・エース・エクストラ)

代理教師として速見が赴任したのは、乙女が集う夢の園である『女子校』。
だがそこから始まったのは教師と生徒による甘ぁいラブコメ展開などではなく、屈折やさぐれ教師 vs 愉快な美少女問題児(含む変態)によるギャグでギャグを笑う壮絶なイロモノバトルだったのだ!…だったのか!?
…いや、ヤングエースだったら『喪男34歳が能力(ちから)に目覚めるストーリー』とかありそじゃね?(偏見)。あと『抱き枕の中身』はマジで商品化するべきだと思いましたよ、編集部のエラい人!(どこかを凝視しながら)
つーのはさておき、美少女ラブコメの皮を被った(被れてないよな…)いつもの『美川マンガ』なので、ファンはだまって即買いですよ〜。
まぁ、ぶっちゃけ亜弥は『女・巧(@ストレンジ・プラス)』だが、同じような奇行っぷりを女子がやると、「何かも〜可愛いから許す!」って気になるよネ!(単純)…いや、でもやっぱり亜弥に萌えはしませんが<大層好ましくはありますが(笑)
などと言いつつも、著者氏のフェティッシュな感性による女子キャラの描画や描写には常々心ときめかせていたので、こうやってソレを十二分に堪能できる舞台設定の今作は嬉しい限りです。
とりあえず、ステキな幼女体系キャラなのに今イチキャラ立てが弱い乃々ちゃんをそっと応援しております。初期設定(予定)どおりオカンっぽかったら、イイカンジのギャップ萌えになったのにねぇ…<しかしやり損なった現在、今からその路線を前に出すのも難しいよなぁ?

■ 『弱虫ペダル/13巻』
弱虫ペダル 13 (少年チャンピオン・コミックス)

弱虫ペダル 13 (少年チャンピオン・コミックス)

たった一つのゴールに、ただ一人の勝者。そして唯一の勝利。
それを手にするため渾身で戦ってきた選手たちが魅せた『奇跡』は…いや、それすらも、故の『必然』であったのか!?
インターハイの1日目が驚愕&感動の終結
だが過酷なレースは始まったばかりで、次々と転変する状況は、余韻に浸る間もなく選手と読者を次なるステージへと誘ってゆく。
手にした勝利と胸に刻まれた達成感が、『チーム』として結束することの意味をより深く教える。だがそれらを苗床にした新たな決意が育まれる傍らで、アクシデントの萌芽も見え隠れしていて…どどどうなるんだ次巻!?
というハラハラドキドキ、けれどやっぱりワクワクしてたまらない本筋はさておき、今巻は坂道母のファインプレーが印象深かったなぁと。
息子のしていること『そのもの』は分かっていなくても、そのことの『本質』を知り、受けとめて抱きしめるような深い理解と抱擁力溢れる愛情…母さんスゲぇ!でもってかわいい!(笑)

■ 『シュトヘル/3巻』
シュトヘル 3 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)

シュトヘル 3 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)

文字を知り、それが愛する者や自分の『想い』を形として残せるものだと知り、それを他者や後生へと伝えてくれる人と間に繋がれる『絆』の愛おしさ知り…今こそ『悪霊』は『人』として生まれ変わった。
だがそれは、その優しさ故に冥道へと墜ちた『悪霊』と、小さな賢く強い『皇子』との永別の時を招く。その時…彼女の胸に満ちた愛と慈しみこそが悔恨を生み、その無念が長き時と遙かな場所を越えて、現代を生きる高校生・須藤の魂を揺さぶり起こした。
うあー、やっと1巻と繋がった! 改めてコミックスでまとめて読むと、もの凄くよく練られた流れと構成の物語だけど、雑誌連載でコレを読んでたらソコを味わうのは難しいだろうなぁ…。
ともあれ、『悪霊』であり『須藤』でもある、この新たな『シュトヘル』となった存在が、皇子と共にどのような戦いを繰り広げてその旅路を進むのか…依然気は抜けず、俄然興味が深まる物語です。

■ 『ドロねこ9/1、2巻』
ドロねこ9 (1) (バーズコミックス)

ドロねこ9 (1) (バーズコミックス)

ドロねこ9 2 (バーズコミックス)

ドロねこ9 2 (バーズコミックス)

成績優秀な白波まやあは、けれどいつもお腹を空かせた公園暮らしの赤貧女子高生。そしてその『日常』の裏では、人ならざる姿と能力をもつ『まじり者』として、8人の弟(+1)と共に『公には存在しない品』を盗み出す組織の一員として働いていた。
そんなまやあが出逢った(餌付けされた)のは同じ学年の男子で、人として暮らす『まじり者』の波玖。少しずつ距離を縮めてゆくふたりだったが、複雑に絡み合った彼らの周囲の思惑と、彼らが『まじり者』であるが故の因縁は、ふたりを巻き込み翻弄し、なおも渦巻き続けていた。
エキセントリックで魅力的なキャラクター造形。独特の美学とセンスにより表現される世界観と、その中で生きる者達相互の関係を絶妙にタイトなバランス感覚で蠱惑的にえがく物語…やー、良くも悪くも『奥瀬作品』で、それがより研ぎ澄まされた今作は、私的には「これでこそ!」と痺れるワケですが、客観的に見るとかなり不親切な話運びだよなぁとも思い。
…つーか、『最大限の魅力でこちらを惹き付け、風呂敷を広げるだけ広げて突如フェードアウト』とかやりかねない作者氏なので、きちんとこの先まで読ませて頂けるかが油断できないちうかね?(^^;;)
『コックリさんが通る』と同じ世界観の作品なので、以降そちらとリンクしたりしないかなぁという期待もあったり(つーかそっちも読み返したいのだが、部屋のどこにあるのか分からない…orz)
「それが叶うといいなぁ」というのと、「そこまで物語が続いて、できればきちんと終わりますように…(真顔)」という願いを胸に、続巻の刊行を楽しみにお待ちしております。てか、まだ姉弟も9人全員揃ってないしなぁ。

■ 『BLEACH/46巻』
BLEACH 46 (ジャンプコミックス)

BLEACH 46 (ジャンプコミックス)

表紙の乱菊さんの唇と胸の谷間がエロ〜ス!
…うん、今巻はオマケネタ(自分にとっての本編)もないし、ぶっちゃけあまり語ることはないんだよネ…。
あ、でも夜一さんはエロ格好良かった。ポジションがすげぇかませっぽいけど、それでもカッコ良かった。夜一さんの「脚(線美)」は「確かに特別なものの様だ」ですよ!
あとは、エセメガネな変態誘拐魔による後出しジャンケン極まりないご高説に度肝を抜かれたでござるの巻き。
いや、よくありげなパターンですが、このスケールでここまで堂々と「計算通りだ」(笑)なネタをやるケースは久しぶりに見たような気がしたなぁとか。
ギンの『13km』は、当時雑誌での初出時の読者層の爆笑っぷり(自分も吹いた)が印象深すぎて、その後に『実は速度が』とか言われたり、現在の週刊連載分で更なるゴイス能力がアピールされても、もうその時のトホホ感つーか、『もののあはれ(つーか単に哀れ)感』が拭えず、さっぱり格好良さそうには見えないという…。
【参考】 ちょっと市丸ギン関係のコピペ張って行ってください