10/9/17

■ 『ミカるんX/6巻』

ミカるんX 6 (チャンピオンREDコミックス)

ミカるんX 6 (チャンピオンREDコミックス)

時空の彼方へ放り出され、壮大なる人類史を散り散りに漂流することになったミカたち。ミカるんXに変身できぬ状況で、追っ手の雷帝軍の追撃をかわして合流することは出来るのか!?
今巻注目は、友情(あの臍矢が『友情』ですよ!)に目覚めた臍矢の変身した『魔法の守銭奴 クレイジー¥キャッシュ』の華麗なるバトルつーか恐るべき攻撃法…ありがち(つまり超基本)であるが故に怖ろしいハメ手の数々だ! しかもアナタの『お宝画像』とかゆわれたら、自分も「ヤベェ」と思いつつクリックしますよソリャ(笑)
魅力は感じつつも、そのあまりの百合あばずれっぷり(笑)に正直引いた目で見ていたアキでしたが、今回の突き抜けた活躍っぷりには惚れ直しました。マジかっけーなアレ!
しかし色々丸出しなのに、そうであればあるほど、むしろそういう情欲の目では見られなくなるよなぁこの作品(良いのか悪いのか…)
『人類史漂流』については「随分と分かり易い定番モチーフを持ってきたなぁ」と思いましたが、変に色気を出して奇をてらわず、理解しやすいベースでミカたちの戦いを魅せた所にむしろ巧みさを感じました。
次巻はついにあの『新たな戦士』が参戦。まんまあの子が中身なのかどうなのか!? 早く次巻が読みたいですよ〜!

■ 『星は歌う/9巻』
星は歌う 第9巻 (花とゆめCOMICS)

星は歌う 第9巻 (花とゆめCOMICS)

不器用でひたむきな気持ちをすれ違わせたり通わせたり…そうやって過去を乗り越えながら未来に向かい歩き続けた咲たちの、残る高校生活もあとわずか。
それぞれが恋に進路に奮闘する中で得た、少し切なくも暖かい時間は…けれど避け得ない『運命』により彼らの道を大きく歪める。
つーワケで、「いずれこの展開になるだろうなぁ…」と思っていた巻末の引き。
ここをどう描き、どう乗り越えるかにより、『作品』としての印象も完成度も大きく変わることでしょうが…どうなるのだろうなぁ。
ユーリの告白は切なさ乱れ打ちでした。青春! 絵に描いたような美しい青春っ! だが少女マンガはそれが、そこがいい! 色々な意味でたまらんなぁ。

■ 『イエロードラゴンがあらわれた!/2巻』最強の霊獣・イエロードラゴン(だが超萌え幼女!)きみどりの僕になった、天才魔術師(自称)のエンジ。アクシデント続きのふたりの生活は、ドラゴンスレイヤールッコラや、あこがれのもえぎさんなど明るい町の人々も巻き込み愉快にドタバタと続いていたが、そこへ世界最強の軍事帝国がきみどりの力を狙って攻撃を仕掛けてきた。どうするどうなるオモロ主従!?
今巻もほのぼのドタバタコメディで最高に和ませて頂きましたが、完結…え…マジで完結!? こんなにカワイオモロいのに!? Σ(T△T)
いやでも著者氏のBlogを見たらば何らかの希望がありそうな気配が?
『週刊サンデーで移籍連載』とかならいいのになぁマジで。
ともあれ引き続き、著者氏の作品を追ってゆきたい所存で。

■ 『とりから往復書簡/3巻』
とりから往復書簡 3 (リュウコミックススペシャル)

とりから往復書簡 3 (リュウコミックススペシャル)

無茶振りのラリーによるエッセイマンガ、まさかのケンカ別れ(笑)でついに完結。しかしあの『謎のアシスタント氏』がここまで引っ張るどころか、オオトリまで勤め上げようとはなぁ。事実は小説より奇…なるのか?
まだまだ読み続けたかったのですが、「両先生のファンとして超歓喜のこんな贅沢がいつまでも続くはずがなかったんだ…」と思えばあきらめも…つかねぇよ…もっと読みたかったよ…orz
とりあえず1巻から再読して哀しみを癒そうかと。
あと余談ですが、迫先生(嘘喰い@16巻)は、今巻の『アシスタントさんの話』を読めば心癒されるのではないだろうかと思いました。世にはもっと奇天烈な人がいます<下を見てどうする(笑)

■ 『瑪瑙之竜/1巻』
瑪瑙之竜 1巻 (ビームコミックス)

瑪瑙之竜 1巻 (ビームコミックス)

『昼はイチ市民、夜は正義の味方。』という帯文句通りの物語。
『特異な能力』を持つ4人のチームが、昼と夜の顔を使い分けて様々な悪に鉄槌を下す…とか書くと『仕事人』のようですが、今の所は作中に目立つ死者はなく、断罪方法も『生け捕りで司法当局に引き渡し』なので、ソレ系にしては陰惨さや悲壮さのない軽妙なアクション短編連作です。
読んでいて時々「ん?」と思うようなぎこちなさを感じる部分もありますが、分かり易い『悲劇』による盛り上げではなく、視点や語り口の工夫と、登場人物たちの魅力で物語を回す世界観が心地良かったです。
以降は4人それぞれの『ワケアリ』部分に焦点が当てられてゆく展開になりそうですが、前述の基本スタイルを以降も貫いて頂きたいなぁと希望。
まだまだ面白くなりそうな作品なので、続巻を楽しみにしております。