10/10/6〜10/8

■ 『町でうわさの天狗の子/7巻』

町でうわさの天狗の子 7 (フラワーコミックスアルファ)

町でうわさの天狗の子 7 (フラワーコミックスアルファ)

2年生に進級し、おなじみの仲間と共に瞬とも同じクラスになって、喜んだり戸惑ったりの秋姫。そんな『女子高生』の日常に一喜一憂する秋姫に、『天狗の子』としての試練も襲いかかってきた。どうするどうなる修学旅行?
今巻は各話ごとの見せ所の、効果的な表現(ページをめくると印象的な1枚絵と台詞)に掴まれましたよ。
秋姫と瞬のじれったくも萌えるやりとりでも上手く使われているなと感じましたが、私的に一番好きだったのは、ナーバスになって髪を逆立ててしまった秋姫が、友達の思いやりに触れて徐々に落ち着きを取り戻してゆく様を、一連の描写で表現したあとの「できても刑部は そんなことしないよ」のシーンでした。いいなぁ…ほのぼのな女子の友情は。
『太郎坊(天狗)としての秋姫』(&タケル君)に迫るピンチも気になります。ホントにどうなるんだ修学旅行? 続きが待ち遠しくてソワソワですよ。

■ 『百舌谷さん逆上する/5巻』
百舌谷さん逆上する(5) (アフタヌーンKC)

百舌谷さん逆上する(5) (アフタヌーンKC)

前巻からの流れもあって今巻では更にいい感じな『幸せ』が見えてきた気がしたのですが…そのとたん、前巻感想時に危惧した通りやはり暗雲が…。
お母さんのアレは、やはり『新しい家族』フラグなのでしょうかね?
というシリアスな本筋の合間合間のギャグが色々な意味でたまらん感じです。パープルローズとか樺島暴走とかには、もーあの『ノリノリなのだが当人はごく真面目』な様子と相まって激しい笑いを誘われるのですが、同時にその根底にあるものも忘れさせずにはおかない造りが何とも…。
るるっちとくーたんという新キャラ、更に竜田兄まで舞台中央に躍り込んでの新展開。『破滅の日』の到来を恐れつつも、やはり物語から目が離せません。
そいや百舌谷さんの『ニードフル・シングス』な恐るべき過去話は、読んでいてふと、作品掲載誌であるアフタヌーンでその昔に掲載されていた『仮面天使』を思い出しました。アレも名作だったなぁ…。

■ 『タブロウ・ゲート/7巻』
タブロウ・ゲート 7 (プリンセスコミックス)

タブロウ・ゲート 7 (プリンセスコミックス)

やー今巻、各話それぞれと、巻としての総体的な構成が上手過ぎでした!
正規の管理人ではない者に剥がされ、その者にかしずく同胞を責める『節制』…という場を構成する登場人物たちの『属性』が統一されている点とか。
それと対成すように、噴水話ではレディちゃん属性が脇を固めたりとか。おいしい所を網羅しつつも絶妙な匙加減とバランス。たまらん萌えます。
あと今回は数多くの『秘められた過去』が明かされ、ともすればその説明に終始してしまいそうな危うさもあったかと思うのですが、その辺りもあくまで『物語の流れの一部』として自然に織り込まれていたのが地味に凄かったなと感じ。
特に将棋話などは、情報にしろ情感にしろ、あの少ないページ数によくあれだけのものを織り交ぜて展開しきったなぁと。更には笑いまで!(アレイの「まいりました」でマジ吹きしましたw)
あー、展開といえば、「そいや色々やってるけど、彼らのしていることは結局いまだ『原状回復』の域内なのだよな?」(まぁさつきの参加により『元』よりはかなりグレードアップはしているのでしょうが)…とかいう個人的メモ<いや、この辺りは色々考えたのですが、まとまらなかったので保留で。
少年マンガ系の単純なパターンだと、『仲間を募り切ったら次は消耗戦』という流れが多いですが、この作品はまた違った流れを見せてくれそうで楽しみです<てか、『少年マンガ的』な部分はあっても基本『少女マンガ』だしw
とかいう外枠の話はさておき。
今巻は作中で個人的に超激萌えな組み合わせである、レディちゃん&アレイ(レディ版)の最高主従っぷりが堪能できて幸せでした。
「大丈夫よ」とか、「あいつはこのあたしの太陽なのよ」とか、「あれくらいで死んでたまるかっ この馬鹿!!!」とかさ〜… レディちゃん…チョー最高っス!!!(T▽T)
そして一連の流れを踏まえつつ、更にその後のカット絵でマジ萌え尽きましたわ。自分があのふたりに対して愛おしく感じる要素が全部詰め込まれているヨ〜ぅ!(言い草がキモい)
萌えといえば、ミシェル(サツキ版)と翔のシーンも良かったですなぁ。
アレはまぁ単純に、『前回の件で翔に感謝や少しの親しみを感じつつも、やはりいつもの調子でクールなミシェルなのであの態度』なのでしょうが…個人的な萌え目線で深読みするとアレは、『前回の件で翔に感謝や少しの親しみも感じているのに、向こうは自分が言ったこと(「ミシェルと呼ばないで」的な台詞)をちゃんと守っちゃってて、その思いやりを感じつつも他人行儀な態度が何だかちょっと嬉しくない(けど、自分ではそのモヤモヤが何だかイマイチ分かっていない)』とかいう心情からなる微妙な態度があのクールさで、だからこそ『シェリーと呼んでもいい』という話になったのではないかなぁ…とかいうゴイス妄想。
…うっわー…自分で書いた妄想でスゲぇ萌えた。誰か本編では描かれなかった翔の治療シーンとかを二次創作で描いてくれないだろうか!?
ミシェルはレディ版もまたかぁいいんだよな〜。サツキ版は他者との関わりからのリアクションが萌えで、レディ版はもう単体の仕草とかで萌えるアイドル系?
…とか書いてたら、レディ版のパメラさんがどうなるのかが激しく気になってきました。いずれやるのかな? どうかな?

■ 『xxxHOLiC/18巻』
×××HOLiC(18) (KCデラックス)

×××HOLiC(18) (KCデラックス)

水子の話は『後日譚』的な説明部分が長いというか…あの辺は過剰に説明しないで『読み取れた読者にだけ分かればいい』仕様にしておいた方が、話としての雰囲気や余韻に趣が出ると思うのですが。
…とかいう辺りは、毎度作品全般に感じる「う〜ん?」という部分ですが…まぁそういう所をまんま全部説明的に開陳しちゃうのが、昔から変わらぬ大川クオリティだよなと?(^^;;)