2010/11/4〜11/5
■ 『かんぱち/1巻』
- 作者: 武梨えり,結城心一
- 出版社/メーカー: 一迅社
- 発売日: 2010/10/27
- メディア: コミック
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やりたい放題のデタラメかぁいい笑いと萌えが楽しめて、私的には無問題で超満足な作品でした。ねんどろいど付きの限定版の刊行を切望します。
…しかし『里見デザイン』は一目でソレと分かるのが凄いよなと。
■ 『血界戦線/2巻』
血界戦線 2 ―世界と世界のゲーム― (ジャンプコミックス)
- 作者: 内藤泰弘
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2010/11/04
- メディア: コミック
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『ゲーム』を扱い物語を語る作品の場合、往々にしてその『語り』の主眼はゲームそのものではなく、ソレに興じる人物像の描写にあるものと思いますが、それにしても先ずは『ゲーム』ありきで、ソレをある程度理解できるがゆえに、そこから読み手もそれと向かい合う者の姿や凄味を感じられるものではなかろうか、と思います。
…なのに。ここまで『ゲームそのもの』の実体を曖昧にえがきつつも、それに対するプレイヤーの人物像や覚悟、その生き様を鮮烈に表現できたエピソードもなかなかないよなぁと…著者氏の『語り』の巧みさに惚れ惚れしました。
で、作中では美味しい特徴だけをチョイスして断片的に語られていた『プロスフェアー』というゲーム。駒を使うボードゲームにカードゲーム(あるいはTRPG)的要素も感じられる、その平面を越えた立体次元の架空遊戯には猛烈に興味を惹かれました。
もし実在したらルールブックが広辞苑より厚くなりそうな気がしますが(笑)、ソレを眺めるだけでももうひとつの『物語』を読む如き充足感を得られそうな?
そんな、作中では語られなかった『ルール』についてアレコレと思いを巡らせるのも楽しい一編でした。
あ、あとキャラクター造形の魅力的な心地良さが前巻にも増して前面に押し出され、特異な世界観ともよりマッチしてきたなぁと。
今巻のトーニオの挿話のようなエピソードも含みつつ、今後もマルチな視点と切り口から『ヘルサレムズ・ロット』という混沌蠱惑な都市とその住人達の活躍が語られればなぁと願っております。
■ 『タチコマなヒビ/1巻』
攻殻機動隊S.A.C. タチコマなヒビ(1) (KCデラックス)
- 作者: 山本マサユキ,櫻井圭記
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2010/11/05
- メディア: コミック
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「ぶっちゃけ最初に3Dモデリングしてコピペすれば楽じゃね?」とか思ってしまう作画ですが…否! 手描きの強弱ある線でえがかれるタチコマたちの、だからこそより雄弁で愛らしいあの姿…いい!
人物はオリジナルとは離れた画風なのですが、ソレもまた妙味があってゴイス好みです(しかしボーマ…あのオリジナル的なキャラ造形は、面白いが色々な意味で大丈夫なのかwww)
つーワケで、続巻の刊行も楽しみにお待ちしております。
そいや衣谷版の攻殻マンガは、タイミングを逸して読み損なっている間に2巻も刊行されていたという…いい加減に入手せねばなぁ(^^::)