10/12/23〜12/26

■ 『ひぐらしのなく頃に解 祭囃し編/6巻』

梨花&部活メンバーと愉快な仲間達 VS 鷹野率いる山狗…園崎本家でついに初の正面衝突!
敵も味方も、各々が譲れぬ思いや意地を賭けて奮戦し、目まぐるしく攻守の入れ替わる熱い展開。そしてその果ての、皆殺し編梨花と読者の期待を裏切った、『あっさりスルーで温泉行き』行動により『温泉饅頭』なる蔑称を賜った(笑)赤坂による、汚名返上で名誉挽回の大乱舞で超無双なキメシーンには燃え尽きました。今なら言える…このカタルシスのために、あの赤坂の失態があったのだと!(笑)
うん…ただ正直に言えば、銃撃戦と格闘戦で絵的にビミョーな箇所が所々にあって、その都度ふっと「アレ?」と正気に返ってしまったのが惜しかったなぁと…(^^;;)
とか言いつつ、著者氏の作画描写には基本イケイケで心地よく乗せられておりますので、次巻が待ち遠しくてたまりません。

■ 『うみねこのなく頃に Episode2/5巻』死を目前にして娘に懺悔する楼座と、その母に慈愛の微笑みと言葉を返す真里亞…ふたりの切なく美しい悲劇が胸に響きました。
が…その先にある展開と、別の物語で語られるふたりの愛憎の物語を思うと、何かも〜やりきれない気持ちに…。
そういった、表裏善悪純混白黒入り交じる真贋定かでない曼陀羅具合がこの作品の魅力なのですが、それでもやはりこの母子には、『死という極限でようやく』ではない形で理解し合い、手を取り合って未来へと進める形でのハッピーエンドがあればいいのになぁと願うのです。
著者氏絵によるラムダの『超パー子発言』が見られたのも最高でした(笑)
ベルンの「みー にぱ〜☆」も良かった…著者氏の描くこのふたりをもっと見たいですよ。

■ 『うみねこのなく頃に Episode3/3巻』エバトリーチェ、誕生。シリーズ中での魔女装束デザインの中ではエバトリーチェのが一番可愛いと思っているので、著者氏絵のソレが見られたのが嬉しかったですよ。ですがその姿の愛らしさ故に、その行いの残虐さが際立つという…インテリヤンキー大はしゃぎ(笑)
他、戦人に拒絶されてあわてふためくベアト(オマケマンガのオチも可愛かったw)や、vs留弗夫戦でのベルフェゴールの艶っぽさもたまらんかったですが、今巻はやはり作中の伝説的な名バウトである霧江vsレヴィアタン戦の描写が素晴らしすぎでした。願わくばインパクト大だったオリジナルでの時間換算(188時間vs157,680時間)表記も欲しかったスね〜!<でもマンガであの説をモノローグとしてブチ上げると雰囲気が壊れるか(^^;;)
「出直してらっしゃい お嬢ちゃん」の台詞を吐く霧江さんは、何度見てもシビれますわ!

■ 『うみねこのなく頃に Episode4/3巻』縁寿と真里亞。ふたりの寂しい少女がかつて夢見た小さな幸せとその終焉。
しかもその喪失ですらが既に過去のもので、その傷跡は今だ癒えぬまま彼女たちを苛んでいる。
大好きな人の傍にいて、その温かい手を繋いでいたい。
たったそれだけのささやかな、けれど絶望的に遠いその願いが踏みにじられる瞬間。ゲーム、小説、アニメ、マンガ…とそのエピソードを見てきたわけですが、何度見てもそのやるせない絶望感には胸を掻きむしられます。
…というのはさておき、今巻も著者氏のえがく縁寿とマモンの百合切ないシチュエーション描写でたまらん萌え死ねる! てか著者氏の描く幼女少女女性の脚線美萌えだけで米が一升喰えるッ!<上の感想ダイナシだ〜w<だって別回路ごとに反応しちゃうんだヨ…
でもって巻末のラムダの性悪っぷりにも萌え死ねました。あの鞭と飴で正気と狂気を踊る様に行き来するラムダがたまらん大好きなのです。基本『超パー子』のくせに!(笑)
…いやでもやっぱ、そんな回路でも働かせておかないと、あの縁寿による『マモン(&姉妹)殺し』の、止めどない喪失と虚無感には耐え切れんよマジ…orz
ところで、作中の「…泣くんでない マリア…」というベアトの台詞でスゲぇ素に戻って「え? 田舎のお婆ちゃんくさい口調だなベアト!?」とか思ってしまったのですが、アレってオリジナル版でもあの言い回しでしたっけ?(^^;;)

■ 『聖☆おにいさん/6巻』
聖☆おにいさん(6) (モーニング KC)

聖☆おにいさん(6) (モーニング KC)

きっかけや体験や感想は人間と同じだが、その対処法や顛末が神クオリティ…というか神の所行以外の何物でもない、そんなふたりの非現実的なのに凡々とした日常。
うん…ギャグマンガを口伝で説明するのは寒いよネ…。
と同時に、ギャグとかコメディのマンガの面白さを説明するのは難しいよなぁといつも思います。ソレがオモロければオモロいほど…このマンガとかもそう。
あと、『二次創作が面白いほど、原典を読みたくなる』というのもよく分かったり。いやまぁ普通は先ず原典ありきなワケですが、ヲタだとその逆もまま起こりうるちうか。
しかも両方を読んで二次創作の方が面白かったりすると、もうどっちが自分にとっての『原典』か分かんなくなっちゃうよネとか…(脱線してきたので終了)
今回の刊行が12/24だったので「次は4/8とかになるのかなぁ?」と思ったら、7巻は7月だそうです…いやまぁ現実問題として(雑誌掲載の分量と発表ペースによってコミックスの刊行時期が決まりますし…)、やはりそんなに都合良くはいかないか?

■ 『なごみさん/2巻』
なごみさん(2) (モーニング KC)

なごみさん(2) (モーニング KC)

和さんの凄んだ表情も、もはや全く恐くない…てかこの2巻の表紙とか、もうフツーに『かわいいおっさん』だよね?(^^;;)
そんな、極道も裸足で逃げ出す強面おっさんの和さん(しかしやることなすこと可愛過ぎる)の喫茶店経営ライフに和んでいたらば、まさかの魔性系上品マダムが登場。
だがマジ上品なので、その魔性っぷりにも品格が溢れまくりなのですよ…いかん、うっかり熟女(ちうか御老女ですよな…)萌えとかに目覚めそうだ!<その言い草も、何か違うだろ?<てか何でもかんでも萌えで括るな!(^^;;)

■ 『アニコイ/4巻』帯の『アニメ化、企画倒れ。(実話)』の文字に、マジ泣けた…ッ! いや、まだ時代(企画立て)が早過ぎた(てか物語のストック話数が足りない)だけで、いずれ実現されると信じてますよ。コレをアニメ化せずに何が角川レーベルか!<独断と偏見に満ちたイメージの押しつけ<いやでもそー思わねー?
続々登場する個性的かつ魅力溢れすぎで爆発炎上な新キャラにトキメかされつつ、レギュラー陣のキャラクター彫り込みの妙味にも改めて虜になる今巻。
ちうか高時の無駄にハイスペックな容姿を最大限に活かした『男の娘』っぷりが…アリャ来栖でなくともうっかり墜ちそうで恐い…orz
とか、既刊以上にヲタ共が野放図にやりたい放題爆走するオモロ展開をやらかしつつも、『アニメの製作』という本筋はきっかり押さえられていて、かつソレを物語の始まりの根っ子にある『猪子ちゃんの恋心』に繋げて発展させている構成の絶妙なバランスがたまらんですなぁ! 何だかんだで基本、この作品ってラブコメだよね! 恋せよ乙女! ときめけ少年!
ところでシズガタケのどっかで見たような話のラノベは、明らかに少年ではなく少女向けレーベルの作品だよな! てか今宿のなんちゃってスタイリッシュ妄想の方が、むしろ男子向けな気がしますが(笑)