連載分感想(248話)

■ UP時はもう木曜朝なので、今週の248話感想。
■ 『蛮勇墜つ』…というか、『墜ちたゆえに蛮勇となった』というのが順当なのか? 勇猛と蛮勇を隔てるのは、事の成否や勝敗だけに因るモノなのかどうか?(どうでもいい脳内グルグル)
■ 理性を失い暴虐の権化と堕したカラカルにより、紙くずの如く蹂躙されたレオと雹吾。そのあまりに哀れな姿を目の当たりにしたマルコが猛る。
僅か前に自分と斑目さんに痛手を与えた『敵』に対してまで情けを惜しまぬマルコ…その強靱な肉体のみに留まらぬ彼の『強さ』の本質に根ざすのは、深い悲しみやあまたの傷に痛めつけられてもなお歪まぬ『心』の力。
人が人に望む『理想の強さ』を体現するマルコの言動や活躍には、いつも期待と不安で心震わされます。
■ そして雹吾を「前から知ってる奴のように感じる」と思いながら、幼少時の廃ビルでの出会いの記憶は蘇らぬマルコと、それに対してまるで別れの挨拶を思わせる微かな笑み(に見える)を送った雹吾。
かつて微かな気まぐれの情により見逃した子供。その自分の判断の甘さを嘲笑うように『鞍馬組』を壊滅の危機に落とし込んだ子供。だが月日は流れて思わぬ場所と状況で再開を果たした、成長した『それ』に、雹吾はどのような気持ちで向かい合っていたのか。
今正に自らの命を手放さんとする最後の時に、どのような想いが雹吾にあのような表情を取らせたのか…。
■ 残酷で数奇な彼らの、束の間の再会と(恐らくは)永遠の別れ。
自覚無く自らの負う『荷』を重くしていくマルコの姿に悲哀と不安を覚えますが、彼ならばきっと、それすらも『明日』を生きるための力に変えてくれるだろうと信じて、祈るようにその戦いを見守っております。
■ その傍ら、冷徹な分析により「雹吾はもう手遅れだよっ」とマルコに注意喚起した蘭子…けれど高層から放り出された雹吾を追うように、窓の側へと駆け寄っていた蘭子。
『絶対者として君臨する組織の長』ではない、ただ1人の肉親である『姉』の姿を垣間見せた彼女の、しかしその胸中までは未だ見えず…その辺りの描写も以降に期待したい所です。



■ そんな人生劇場の一幕が繰り広げられる階上での死闘と同時に、階下でも悪鬼がつばぜり合いを繰り広げるド修羅場が壮絶に進行中。
ドティ施設を人力で移動させる下っ端組の頑張りを見て「そいや搬入時もそんなんだったなぁwww」と妙な笑いが込み上げてしまいました。<しかし結構ギリギリマスターな避けっぷりで、そう笑い事でもなかったよなアレ(^^;;)
■ てかねー…うん! 『注意文』てのは、一番頭の悪いDQN物わかりの悪い層を想定して、分かり易い文章ではっきり掲示しとかないとダメなんだヨ!
でもそういう層は「三文字目まで読んだ」な人たちなので注意は無意味になるんだけど、それでも『こちらははっきり警告しているのだから、見ない方が悪い』という大義名分を振りかざすためには必要な行為なんだヨ!
■ …とかいうごく私的な苦い経験(しかも度重なり頻繁)により、「いいや…世の中 言わなきゃ分からん馬鹿ばかりだ」という密葬課長の台詞には禿同。
(…て、いやまぁ本筋ではそーいう意味の台詞でもないのでしょうが。だが『馬鹿は逮捕』して欲しいですよなマジで…)
(すみません…夏期繁忙期により馬鹿が沸き過ぎで心が荒んでいる…orz)
■ さておき。個人的には『車で突入馬鹿』は嫌いではありませんよ(自分が巻き込まれない範疇に於いては、ですが。)
撻器が「俺は好きだけどな」と言ったのには「らしなぁ」と思いました。でもきっと、『もう1人』も(表面上は「常識をわきまえない…」とかブツクサ言いつつも)実は好きなんじゃないかなぁ、そういうの?(笑)

■ 次回、「1階で頂上決戦とはコレ如何に?」な、立会人と密葬課、暴に秀でた組織それぞれの頂点に座する者たちによる実力者対決!
ええ…階上のマルコvsカラカルもゴイス良い盛り上がりエピソードだったのですが、やっぱ明らかにこっちの方が興味深過ぎるカードだよな!!!(更にその後に待ちかまえる『號奪戦』への流れも含め!)
■ と同時に絶賛放置プレイ中の斑目さんvs捨隈のドティ勝負もどうなることか…バトルも熱いのですが、やはりソレこそが本筋中の本筋だと思うので、何よりもソレが気になって仕方がありません。
「『どこもかしこも見所』という状態も、ソリャソレで待つのがしんどいなぁ」…というのは、何と贅沢な悩みかと(笑)