連載分感想(251話)

■ UP時はもう木曜朝なので、今週の251話感想。
■ 人が人であるための抑制を外し、むき出しの生命力を容赦なく振るう覚醒カラカル。人として在る自身を忘れたかのような暴虐極まるその『野蛮』に対し、あくまで人として向き合うマルコは劣勢に立たされる。
■ …という窮地を覆すため、蘭子はマルコの中から『ロデム』を呼び起こす。
恐らくは『マルコの勝利=自身の利得と身の安全』を得るために成したであろうその行いもまた(まー若干はマルコの生命に対する心配があったとしても)、『狂気』であり『野蛮』だよなと。
にしても、若干ポエムな地の文に呼応するように、マルコに注射針を突き立てる蘭子を『蛇とその牙』の姿で描写した辺りが非常に蠱惑的でした。
■ 興味深かったのは、『人は論理や道徳を剥ぎ取ることで野蛮となる』のではなく、『それらの理知や情愛すらも全て纏った上で、それでもなお人は野蛮となれる(あるいは『還れる』?)』という語り。
前者を『幻想』とし、その『(認識の)拘束』を捨てろと語る地の文。以降の戦いが、この『宣誓』に則った展開となるのか、あるいは更にそれを覆す理念が提示されるのか?
■ でもなー。過去に箕輪にも、そして何より伽羅に対しても勝ったのは『マルコ』だったワケですから、個人的には「ここで人を捨てたカラカルに対して、人を捨てた『ロデム』で勝っちゃアカンだろうよ?」と思うのですが。
■ あー、でもあえてここで『ロデム』として勝っちゃって、後で正気に返ってからスゲェ懊悩したり、そのことにより以降『マルコ』として更に成長したりする展開だったら、ソレもソレで熱そうだよなぁとか。
■ …ちうか、まだ成仏してなかったのかQ太郎(笑)
だが「あいつを殺したい」と言うロデムに対し、「タワー全ての生物を屍と化せ」と言い切ったQ太郎の徹底っぷりには、正直ちょっと滾ったり。皆殺しか!(笑)
■ んー…あるいはコレで、地上で絶賛開催中の『立会人vs密葬課』戦への乱入フラグが立ったのか?<いや流石にその展開はどうなのか?<でも、もしその『最強決定怪獣大決戦』が実現したら、ゴイス萌え尽きるますよ!