連載分感想(255話)

■ UP時はもう木曜朝なので、今週の255話感想。
『もっとも長い旅路は、自分の心に向かう旅路である』(ダグ・ハマーショルド
■ 今日もどこかで誰かが『特別な旅』をする。
行き先や目的が、明確だったりなかったり。
辿り着くべき先、あるいは帰る場所が、分かっていたりなかったり。
そして、その『遍歴』を語る術があったりなかったり。
今、我等が凡々と流されているように感じる日常が、実はソレそのものなのかも…知れなかったり?



カラカルの、自身も知らなかった(思い出せなかった)『秘密』…けれど彼はその過去を、真実を顧みる間もなく逝った。
中空にそびえる超越者の頂(いただき)を、瞼の裏から遠く夢見ながら。
カラカルには斑目さんと、知力と暴を尽くした戦いを魅せて頂きたかったのですが…マルコとの壮絶な闘いという魅せ場を経たとはいえ、コレでおしまいとは残念至極。<まー流石に眉間に電ノコ突っ込まれちゃ生きてられないよなぁ?
■ そいや今回のエピソードを読んで、「マルコの『勝ち方』については考えていたけれど、カラカルの『負け方』については全く考えてなかったなぁ…」と気付かされました。
そんな所までキッチリフォローして頂ける、この作品の懐深さに改めて感服しつつ、「いやでもまさか、ここでカラカルがリタイアするとは…」とも思ったワケで。返す返すも「マジでコレでカラカル退場!?」なのかと…え〜〜〜?
■ しかしまさか本当にふたりが『親友』(ではないにせよ友人)だったとはなぁ…つーか『思い出話に於ける単なる印象的なモチーフ』だと思っていたニコラ(病弱薄幸健気系)少年が、実は生きていたあげくにカラカルに育ってしまっていたとは…マーティンの功罪(あるいは功績なのか?)はデカいよなと。
ソリャもう蘭子姐さんの義憤が(色々な意味で)ダイナシだ(笑)
■ にしても、(カラカルをニコラだと気付いていた)マーティンは、どのような経緯でカラカルの配下に収まったのだろうかなと。
でもってアイデアルのボスは、その辺り(カラカルとマーティンの関係、及びカラカルがマーティンを部下にしていた状況)を、どこまで認識していたのかなと?

■ ハンパな自己主張の強さと天真爛漫さが同居したCAのお姉さんの、嫌味のないインテリ系お馬鹿さんっぷりが可愛かったです。ふと「ああいう人が小説かエッセイを書いたら面白い作品になるんじゃないかぁ」とかいう印象で。