2004/5/10

ギャラリーフェイク 30巻/細野不二彦小学館
遠い国から近い土地まで。ドラマの中にしか見ないような縁遠く華やかな社交世界から身近な日常まで。それが明るい場所でも暗い場所でも、我らが『美』と呼ぶものは、所詮、それを見出す『人』が成す営みの中にしか存在しえないのだ。なんちて。
今巻収録の『蛇口』は、そんな『美』に魂を振るわせ、翻弄されながらも真っ正面から向き合おうとする『語り部』である藤田とサラ、その2人の人物的世界観を1作内に凝縮した秀作でした。サラがいてくれて、本っ当に良かったよなぁ藤田は!(T▽T)
デーモン聖典 3巻/樹なつみ白泉社
主要キャラクターはほぼ登場した…という事で物語も本格的に動き出しそうです!これから!(T▽T) 基礎設定とキャラクター造形の描写で3巻分かかったのは、樹作品にしては立ち上がりが遅い気もしたり。でもって香山さんはメガネキャラだったら3倍萌えるタイプなのにな〜と?そしてグリフィンはテリーマンなポジションに移行していくだろうという予想(笑)<例によって偏った嗜好と勝手な想像
彼氏彼女の事情 18巻/津田雅美白泉社
有馬義父と実父の過去話。登場人物の気持ちの動きを丁寧にえがくのがこの作品の持ち味だとは思うのですが、何もここまでやらずとも…いや、今あるこの現況を検証し、彫り込む意味でもここまでやらざるを得なかったのか…う〜ん(逡巡)コレはコレで良く出来ているとは思うのですが…反面、初期のノリが懐かしくもなり。
宵闇眩燈草紙 5巻/八房龍之助メディアワークス
前巻から2年ぶりの刊行…待ってました〜!(T▽T) ナニゲに4Cページが増えて嬉しい上に、虎蔵の名字が判明。長谷川か!鬼平(長谷川平蔵)と一緒か!(笑)
長編話からの復帰巻は例によって身も蓋もないしょっぱいノリの、初期に似た1話完結形式の連作。しかし前作から繋がるエピソードや、以降に引きそうな話もありで以降の展開が楽しみです。あと、「虎蔵うしろ、うしろー!!」なネタで爆笑<やっぱアレはドリフだったか(笑) でもって『あちら』と『こちら』の境界であがいていた京太郎がミョ〜なふっきり方で(いや、そうなる気持ちもよく分かるのですが(^^;;))『あちら』側へと傾倒していく中で、新たに『こちら』側ヒロインとして採用された(?)椎名さん(笑)の活躍と頑張りにも期待大です。 つ〜かやっぱ虎蔵!カッコ良すぎて燃えますわ。