2004/5/27

ナツノクモ 1巻/篠房六郎小学館
以前、アフタヌーン誌で連載され、ビミョ〜に打ち切りっぽく終わった空談師と世界観を同じくする新作(…だよな?)。空談師の最終巻を読んで「もったいないなぁ…まだ取り回しの利く世界観だろうに」と思っていたのですが、ファンとしてはソレが報われたなと嬉しく思います。
空談師の舞台とは異なるボードで刻まれる新たなエピソードは、仮想空間と現実世界の関係をより密接にえがく所から始まり。割合と短いスパンで物語をまとめたり、アクションだけでなく状況やキャラクターの心情に深く踏み込んだりしているのは、掲載誌に併せてなのか、前回の反省なのか?…などといううがった詮索はともかく、この作品はソレ単体でも楽しめるので、未体験の方にもオススメしたいなと(…と言いながら、ストーリーの進行と共に空談師の世界とも繋がったりしないかなと期待したり)
…しかしぶっちゃけ著者氏には、また昔の『家政婦が黙殺』のような起承転結の定かでない、ドラマ性もクソもないデタラメな作品を描いて頂きたいなと願っていたり…そいや著者氏独特の電波漂う後書きやコメントが、このコミックスにはなかったよなぁと…あ!何だか物足りない気がするのはそのせいか!?<ソレもどうなの?自分?(^^;;)